安売りが招く負のスパイラル(#260)
「楽しい」のキッカケをつくる、ご縁つなぎの異端児イシグロファクトリーです。
商品、サービスの価値を決めるこは非常に重要です。
「値決めは経営」と言われるくらいですからね。
そんな中【安売り】を付加価値としている商品、サービスの多く存在します。
段階を経て…などの一時的な戦略なら問題ないでしょうが…
常時、安売りをうたっていくのはおすすめしません。
価値が安売りだからです。
ブランディングは商品力と人間力です。
その中でも人間力の方のウエイトをあげていく必要があります。
それが価値を見出すやり方ですから。
この商品だから買いたい…ではなく、この人から買いたい。
そう思ってもらえる環境づくりが大切です。
ところが、安売りをコンセプトにしてしまうと、顧客からすると安いと感じなくなったら、もうその商品、サービスにお金を払う価値を見いだせなくなります。
いくら、その商品、サービスを提供している人が良い人だったとしても、所詮は安売り目当てで寄ってきている商品、サービスです。
離れて行く確率の方が圧倒的に高いでしょう。
それで本当にいいのでしょうか?
特に多くの人を採用しているところは決して安売りに走らないで欲しい。
なぜか?
人に価値を生んでいないビジネスだからです。
その商品、サービスを提供している人に価値があって、結果安い!なら全く問題ないです。
しかし、顧客が安さを魅力と感じている時点で順位は「人<安い」です。
それに例えば、あなたが商品をつくっているメーカーだったとします。
安売りするところか、付加価値を見出して高く売ってくれるところ、どちらが嬉しいでしょうか?
僕なら断然後者です。
もちろん過剰に価値を添加しては本末転倒ですが…
しかし、世の中には仕入れ先の利益を削ってまで安く仕入れようとする企業も多くあります。
自社がメーカーでやっているなら、まぁ自己責任という感じなので仕方ありませんが…
僕も、食品製造会社を経営していた時は、「端数の数円ぐらいいいじゃないか」なんて言われたかをした時もありました。
「何いってんだこいつ?」が本音でした(笑)
なら逆の値段、値上げさせてくれよって言ってやりたいくらいでした。
しかし、売る側が弱者になってしまう関係性をつくってしまっていた分、僕の経営者としての無能さが引き起こしたことだと今では反省しています。
だからこそ、相場感を崩してまで、安売りをする企業にはあまり良い印象が湧きません。
それでいて役員クラスが「年収いくら」みたいな感じで調子に乗っている感じは反吐がでる(笑)
値段設定上げて売る能力もない癖にって。
そういう経営者がやっているから、役員もアホみたいなやつに育つんだろうなって。
色んな人を犠牲にした事業に加担しておいて何誇っているんだろう…
なんて思えてきます。
全くもって働く人たちを大切に出来ていない。
働き方改革で随分と色々見直されても、いまだにそんな会社本位なところがたくさんあると思うとさみしい限りだなって思います。
それでも需要があるからってのが、ごもっともな理屈でしょうが…
それも世の中が招いている負のスパイラルにすぎないって話なんですよね。
その話は、またそのうち…
てこと。
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