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グリンとグランの陽だまり日記~2~

猫を飼う唯一の問題点

家族の意見の一致により猫を飼うことが決まったが、唯一の問題点は時々家に帰ってくる妹だった。
どうやら妹は猫アレルギーを持ってるようだ。
妹は仕事柄、お客さまのお家にお邪魔させてもらうことが多く、そこで猫と暮らしているお家に行くとくしゃみや鼻水が出ることがあった。
しかし、妹は猫を飼ってる家でもアレルギー症状が出る家と出ない家があることに気づく。
どうやら長毛の猫だとアレルギーが出ないけれど、短毛の猫だと出るようだ。
よって我が家は長毛種の猫を飼うことが決定した。
その他にも母は身体が大きくなる子がいいというので、大型種の子。
私は女の子がよかったので、雌猫を飼うということで決まった。

運命の子をさがしに。

妹が年末年始休みで家に帰ってきた時に、運命の子をさがしにペットショップへ向かった。
そのペットショップで私が気になった子はヒマラヤンの女の子だ。
小学生の頃夏休みには一か月大分の祖父母宅へ遊びに行った。
そこにいたのがヒマラヤンの女の子ちーちゃんだ。
毎年遊びに行くたびに、私はちーちゃんを抱っこすることを試みた。
しかし、ちーちゃんは、抱っこ嫌い、子供嫌いの猫だったので、毎度試みは失敗した。
ペットショップにいたヒマラヤンの女の子はそのちーちゃんに顔がそっくりだった。
ちーちゃんの子猫の頃を知っている母もそっくりだと言っていた。
その他にもメークインの女の子も私たち家族の希望が一致する猫だった。
ヒマラヤンかメークインか、いや違う子か・・・。
その日は決断できず家に帰った。

我が家に来た子は・・・。

次の日は大晦日。
妹と母は父のお墓掃除に出かけた。
私はお正月のおせち料理の準備があったので、家で料理をしていた。
そして母と妹が家に帰ってきた時、一緒に新しい家族を連れて帰ってきた。
お墓掃除だけでなく、昨日いったペットショップにも行ってきたようだ。
一緒に帰ってきた子は、ヒマラヤンの可愛い可愛い女の子だった。
ヒマラヤンの女の子が家族になった日。
その日は動物と生活するという私の夢がかなった日だった。



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