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小児性愛者に公園で悪戯をされた話

3歳の時、公園で小児性愛者に悪戯をされる


私が小児性愛行者に悪戯をされたのは、3歳くらいの時です。
私の家の近くには、野球場やプールがあるような大きめの公園があった。
その公園内に、2階くらいの高さの古墳があり、上に登ったりできるようになっていました。
とは言っても、今はかなり整備されていて、頂上までいく階段も登りやすく、観光で見に来る人も多くなり、また斜面は全て丈の低い笹に変えられてしまっていますが、私が子供の頃は、古墳の斜面には背の高い木から背の低い木まで生い茂り見通しが悪く、階段も登りづらく、観光客などが来ることもありませんでした。
ただ、子供にとっては絶好の遊び場で、沢山植っていたツツジの木の間が子供だけが通れるトンネルのような通路になっていて(トトロでメイがトトロのところまで行く途中に通った道のような感じ)子供達は古墳に登って木々の間に入って走り回って遊んでいました。
(今は古墳の保護のため、斜面への侵入は禁止です)

私の家は古墳から歩いて3分くらいのところにあり、うちの親は3歳くらいの私と、三つ年上の兄の二人だけで、公園に遊びにいかせていました。(今時のうちの近所の感覚だとちょっとありえない感じです)
兄はいつも私の子守りを役でしたが、進んでやっているというわけではなく、私がひたすら何を言われても兄の後をずっとついてまわっていた感じです。当時の兄はそれほど優しい妹想いというわけでもなく、私のことをよくいじめましたし、公園内で鬱陶しくなって撒かれることもありました。

ある日、いつものように兄と一緒に公園の古墳で遊んでいると、木々の隙間の少しスペースの空いている場所に、40代か50代の知らないおじさんが座っていました。おじさんは兄に「その子(私)を預かっていてあげる」と声をかけました。そして兄はおじさんに私を預けてどこかに行ってしまい、私はその見知らぬおじさんが胡座をかいている中に捉えられてしまいました。私は兄と一緒に遊びたかったし、見知らぬおじさんに捉えられているのは嫌だったので、兄のところに行く、他のところで遊ぶと逃亡しようとしましたが、そのおじさんは私を離してくれませんでした。そのうち私は逃亡することを諦めました。
するとそのおじさんは私の身体を舐めまわし始めました。顔、首、背中、腕、身体中をべろべろ舐めまわしました。その時の気持ち悪い舐めまわされる感覚を私はまだリアルに覚えています。
そして、そのおじさんは勃起している自分の性器を出すと、私に見せて、触ってとか舐めてとか言ってきました。性器は勃起していましたが、当時私は子供なので、お風呂で見る父のものと何か違うな程度にしか思っていませんでした。触ったかもしれませんが舐めたりはしていません。
そうしているうちに兄が戻ってきて、私はそのおじさんから解放されました。
その時、おそらく私はそのおじさんにこのことを決して親に話してはいけないと言われました。私は当時この出来事を母親にも父親にも兄にも話していませんでした。兄も私が何をされていたのかは知りませんでした。

次の日、また兄と公園に遊びに行きました。すると古墳にまた昨日のおじさんがいて、兄は再びそのおじさんに私を預けどこかに行ってしまいました。
そのおじさんは前日と同じように私を舐めまわしたりし、しばらくすると兄が帰ってきて私はそのおじさんから解放されました。
そのおじさんに会ったのはその二日間だけで、その後そのおじさんと公園であうことはありませんでした。


記憶を脳が削除していた?

その出来事の後、高校になるまで、実は私はその記憶を綺麗さっぱりと忘れていました。
思い出したのは高校生の時、当時付き合っていた彼氏の親友である男が、一時的に私に体の関係を求めてきたことがありました。当時彼氏とは色々とあってちょっとうんざりしていたことと、精神的にも病みまくっていた私は承認欲求お化けになっていたので、求められるということに悪い気がせず、体の関係は持ちませんでしたが、少し遊んでいた時期がありました。その男がある日私を公園で胡座をかいた中に座らせて、セックスしたいと口説いたことがあり、その瞬間、突然、唐突に、あの3歳の時の古墳での出来事を思い出しました。
状況が悪戯をされた時と酷似していたので、それが引き金となって思い出されたのだと思います。
でも、思い出した瞬間パニックになるなどは特になく、そういえばそんなことがあったなぁ、なんで忘れていたんだろう?程度の感じでした。
また、思い出したことによって、性的なことを行う際に何か問題が発生したということも当時はありませんでした。(ただ、詳しいことは後述しますが、男性に対して、常に警戒している状態だったので、性行為の最中も緊張している上であったとは思います。)

この記憶が消えていたことに関して、ただ単に忘れていた可能性もなくはないのですが、もしかしたら、心の防衛反応として、心が意図的に記憶を消した可能性もあるなと思っています。

あの出来事が起きた当時の他の記憶を私が結構覚えているということと、この件のように何かがきっかけで、過去の完全に忘れていた出来事を突然唐突に思い出したということが他にないからです。

また、大人になって、心理学の勉強をしてた時に、人はその時の自分が受け取りきれないような衝撃的な出来事が起こると、心を守るために一時的にその出来事の記憶を消して、受け取れるくらい心が成長してから再度思い出すことがあるということをしり、これかもしれないと思いました。

でも、もし、そうだとしたら、3歳児なんて、その行為が何を意味しているのか全くわからず、それが性的な侵入行為であると判断できないわけですから、どうやって心がそれをそう判断して、記憶を消したのか、不思議だなと思っています。


その出来事が人生に影を落としていたことが判明する

一見、何の問題も起こらなかったように見えるこの事件ですが、実は長い間私の人生に影を落としていたことが30歳を過ぎてから判明します。

まず、一つは、私が40代50代の男性恐怖症になっていたことです。
私は30歳を過ぎてある一人の声優さんにハマりました。追っかけになって、地方で開催されるイベントなどにも参加したりしていました。そのイベントの中である時、握手会が開催されました。
その声優さんは私より15歳ほど年上の方で、当時40代半ばくらいだったと思います。私は初めて好きな声優さんの近くに行けて握手ができることに、喜びながら緊張もしいました。ところが、いざ握手会が始まると、緊張どころの騒ぎではなく、手足はガタガタ震えが止まらなくなり、その場から逃げ出したくてしょうがなくなり、頭の中も恐怖でいっぱいでパニックのような状態になってしまったのです。
けれど握手会の列から突然抜けるわけにもいかず。私は何とか声優さんの前まで行き、握手をしてもらいました。正直声優さんの前に行って握手をしてもらっている間の記憶はありません。
そして、その時、これはあの時のトラウマだとピンときました。
その声優さんが私に性的な悪戯をしたおじさんと同世代だったからです、そしてその出来事のあと、私は20代や30代の男性は全然平気なのに、40代や50代の男性に対して若干警戒をしていることに気がつきました。握手をしたりする時に少し緊張が走ります。

そして、もう一つは、男性が近くにいると無意識に体が警戒し、緊張していたということが分かったからです。これも30代になってから判明します。
分かったきっかけは、私はこの事件のことをそれまでほぼ誰にも話したことがなかったのですが、30代の前半に、今私がnoteに色々綴っているような子供の頃の辛い思い出を聞いてくれる男性が現れ、ある日私はその男性にこの公園で受けた性的な悪戯の話を話しました。(ちゃんと聞いてくださいました)
そしてその話をした次の日から、街に出ると何かが違う。道を歩いていても、電車に乗っていても、職場で働いていても何かが昨日までと違う。
軽いような、のびのびとしているような、特に職場で男性が近くに来た時の体の反応が、話をする前までと明らかに違う。私はその時、初めて自分が24時間365日、男性が近くにいると無意識に警戒し、緊張していたということを、警戒をしなくなったことで知りました。
私はかなり疲れやすい体質でしたが疲れる原因の一つに常に緊張状態だったというのもあったと思います。


最後に

私が受けた性的な悪戯は歳はかなり幼かったのですが、かなり軽い方のものだと思います。
それでもこれだけ影響が出ています。
世の中にはもっと酷いことをされている人もたくさんいます。その人たちがその出来事から受ける影響は計り知れないです。
性的な加害というものが、どれだけ人生に影響を与えるものなのか、少しでも伝わればいいと思います。


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