2024年1月エジプト旅行記（6｜終）～帰国～
2023年12月29日〜2024年1月5日に友人と二人でエジプト旅行した際の旅行記。今回は1月4~5日、旅行記最終回。
滞在都市：カイロ ⇒ アスワン ⇒ ルクソール ⇒ カイロ
旅行当時の通貨レート：1エジプトポンド≒4.6円、1ドル≒142円
【旅程】
12月29日（金）：20:30 成田発 → (飛行機 14時間半) →
12月30日（土）：→ 04:00 カイロ着→ピラミッド観光
12月31日（日）：市内観光、 19:20 カイロ発 → (寝台列車 約14時間) →
1月1日（月） ：→ 09:00頃 アスワン着、市内観光
1月2日（火） ：アブシンベル神殿観光、夜 列車でルクソールに移動
1月3日（水） ：ルクソール観光
1月4日（木） ：08:45 ルクソール発 → (飛行機) → 09:40 カイロ着、23:10 カイロ発 → (飛行機 12時間) →
1月5日（金） ：→ 18:10 成田着 → 帰宅
起床
深夜、頭痛とのどの痛み、倦怠感で目が覚めた。念のため持参していた体温計で測ったところ38度を超えている。
ただの風邪、もしくはインフルエンザかコロナか、はたまた未知の感染症か…
毎日客引きとつばの飛ぶ距離で言い合いをしたり握手したり、慣れない環境や連日の観光で疲労していたり、心当たりはいくらでもある。
海外で体調を崩した時の対処法は2つ。
①現地の病院に行く
クレジットカード付帯の海外旅行や別途契約した保険海外旅行保険があれば、窓口に連絡すると病院や必要な手続き等を指示してくれる。
②気合で頑張る
持参した薬等で頑張る。
③諦める。現実は非常である。
今回は②（常備薬もマスクもしっかり用意しておいて本当に良かった）。
エジプトのしかも地方都市で1人だとどうにもならないと判断し、まずは友人と合流することを目指してカイロへ向かうことにした…
移動
友人に状況を連絡し、カイロの空港まで迎えに来てもらえることになった。ルクソール空港への移動は既に車を手配していたため、後は歩くことさえできれば何とでもなる。
朝5時半、宿泊していた部屋がよりにもよってホテル最上階5階だったことを恨みながら、スーツケースを引きずり階段を降りる。
チェックアウトを済まし、ロビーで早朝出発者用のお弁当をたべ始めるもののほぼ喉を通らない。ロビーでは自分以外にも一人、カイロから到着したばかりの日本人男性がお弁当を食べていたが、こちらは会話する元気もなく簡単な挨拶を交わすのが精一杯だった。
朝6時頃、手配してもらった車で空港に向かう。
撮影した記憶がない。
ルクソール空港に到着後、幾度となく行われる荷物検査を通過しようやく搭乗ロビーのベンチに座り込む。そのまま眠ってしまっていたところ、搭乗開始時刻になり現地の女学生が起こしに来てくれた。
カイロ到着
11時ごろ、カイロ空港で友人と合流。シャワー兼休憩用に予約していたホテルへ向かう。
チェックイン時間までロビーのソファーで休憩し、部屋に案内してもらった後はそのままベッドに倒れ込んでしまった。
最終日は元々予備日に設定しており、観光しきれなかった場所を巡る予定になっていた。カイロでの観光は旅行前半で達成しており、あとはお土産を買う程度だったのは不幸中の幸い。
日本への帰国便は夜だったので、それまで眠ることにした。
（その間友人には一人で観光してもらうことに。申し訳ない。）
出発
熱は一向に引かず37度後半～38度強を推移していた。ホテル受付で購入したジュースと解熱鎮痛剤を飲み、空港へ向かう。
このころになるともうほとんど思考能力が残っていなかったため、車の手配から移動、荷物、空港での手続き等々全部友人に任せてしまった。
出国しプライオリティパスのラウンジに入る。友人はテーブルで食事に、自分はソファーで睡眠に。
時間になり搭乗ロビーへ移動。無事飛行機に乗り、そのまま眠りにつく。
日本到着
ソーセージが美味しかった気がする。1回目の食事は記憶にない。
気づくと2回目の食事の時間になっていた。日本まであと3時間ほど。片道12時間のうちほとんどを寝て過ごした。また、熱は37度台で安定していた。
日本に到着した後、万が一何かしらの感染症だった場合に備えて検疫所に寄ることにした。熱を測り、旅行先や期間などを書類に記入した後、検疫官からいくつか質問があった。その結果をもとに検疫官が医師と通話をし、「感染症の可能性は低そうですね」というお墨付き（？）の言葉と検疫を通過した証明書を受け取る。
初めての検疫は存外あっさりと終わった。
帰宅
色々あったものの無事入国し、友人と互いの労をねぎらう。本来なら夕食を食べて解散するつもりだったのだが、私はいまだ微熱と体調不良が続いており、また友人もかなり疲労がたまっていたため、そのまま解散することにした。
そして夜10時ごろ、重い体とスーツケースを引きずりながらようやく帰宅することができた。
感想
まず初めてのアフリカ旅行という点では、文化の違いや砂漠の街の風景など、今までに味わったことのない様々なものを経験することができた。広大な砂漠や数々の遺跡、ナイル川沿いの緑地、カイロの活気溢れる雑踏にクラクションが鳴り響く道路、熱い客引きやバクシーシ等々…他の国にはないエジプトらしさを感じた。
カイロで食事をたかりに来たタクシー運転手や、アスワン博物館で明らかに正規の入り口ではない裏口から入場させてくれた謎青年、買うまで逃がしてくれない店主など、エジプトの濃さを感じる部分も多かった。
数々の遺跡を見た時の感動もすさまじかった。ピラミッドの巨大さに息をのみ、カルナック神殿の列柱室に圧倒され、湖に浮かぶイシス神殿の美しさに心を奪われ、秘められた歴史の深さやあふれるロマンを存分に堪能することができた。
欲を言えばエジプト史をもっと学んでおけばよかったと感じるが、それを抜きにしても、遊戯王やジョジョの聖地巡礼としての楽しさもあったため、かなり満足することができた。
また、今回の旅行はかなり運が良かったと感じる。寝台列車に乗り遅れそうになったり体調を崩したりとハプニングはあったものの、事前に用意していた日程通りに観光することができ、行きたい場所はすべて巡ることができた。また、食事が大体美味しく食中毒にならなかった点もラッキーだったといえる。
旅行当時、2024年初頭は世界的にコロナがひと段落し、日本でも5類感染症に移行していた点も幸いであった。そうでなければ帰国できず、あと1週間はエジプトに滞在することになっていたと思う。観光で滞在するなら良いのだが、体調不良の中客引きやバクシーシ攻撃が溢れるエジプトの街で生活するのは相当厳しいと感じる。頼れる人もいない。
その点、今回は友人と一緒に旅行できたこと自体が幸運だったともいえる。最終日に色々と手配してもらったり迷惑をかけたので感謝しかない。
帰国直後はエジプトなんてもう二度と行くものかと思っていたけれど、改めて振り返ると色々詰まった楽しい国であったと感じる。またいつか機会があれば訪れたい。他では味わえない感動がある素敵な場所なので、興味を持っている人にはぜひ旅行してほしい。
朝と夜に空港へ移動した以外動いてない
帰国後家にたどり着くまで頑張った
P.S.
体調不良はその後すぐ治り、特に後遺症等もなかったことを報告します。
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