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そもそもプラスチックとは…?②

こんにちは。グンゼの前原です。
プラスチックフィルムを製造しているグンゼで培った経験を活用して、
noteでは 食品パッケージに関する雑学や豆知識を提供しています。

前回の『そもそもプラスチックとは…?』では、
 ・抗菌フィルムの話
 ・ビニールの話
 ・バイオプラスチックの話 と盛沢山の内容でした。

今回は少し基礎的な話。

我々の扱うプラスチックは熱可塑性樹脂といって、
熱で溶かしてどろどろの液体状態を冷やしてフィルム上にして、
固形にします。逆に再度熱をかけると、液体状態に戻ります。
つまり「可逆的」な性質を持っています。
簡単にいうと、チョコレートをイメージすると分かり易いですね。

その一方で、熱硬化性樹脂もありましてこれは一度形を変えると
元に戻りません。
こちらは卵をイメージ下さい。ゆで卵→生卵には戻りませんね。

このように単なるプラスチックも性質が色々あり、選定を間違えてしまうと
食材と一緒で、料理として成り立たない場合があります。


今回はその熱可塑性樹脂を使った汎用製品を「3つ」紹介します。
詳しいことは動画を参考にしてください。

包装業界に携わっている方は おさらいとして。
そうでない方は、身の回りになぜプラスチックが多いのか、なぜ使われているのかを感じて貰えれば幸いです。(ちゃんと意味があるんです!)

1.OPP

 ・材質:ポリプロピレン。(Orientedの延伸したOが頭文字)
 ・汎用プラスチックの中でも特に使用量が多い。
 ・フィルムとしては耐熱性に乏しく、強度も低いため、
  軽包装中心の使用。(パン包装、雑貨包装など)

2.PET

 ・材質:ポリエチレンテレフタレート。(Oは省略されることが多い)
 ・耐熱性に優れている。
 ・フィルムとしては外部の影響を受けにくく、寸法安定に優れた素材。
  (レトルト食品、米飯蓋材など)

3.ONY

 ・材質:ナイロン。(Orientedの延伸したOが頭文字)
 ・強度に優れており、重量包装には必ず使われる。
 ・フィルムとしては外部の影響を受け易く、熱にも水にも弱い。
 (重量袋、お餅の袋など)

単なる座学だけではなく、実験も交えた動画となっていますので、
「あ~なるほど」と思って頂ける内容を心掛けています。

ではまた!

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