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やらないと損する!「賃借料明細書」活用術

地域によって7月15日とする新盆や変わり盆など、さまざまな日取りがありますが、全国的には東京都をはじめ、8月15日を中心に前後3日・4日間ほどを「お盆」とするのが一般的です。

しかし、旧暦行事が今も色濃く残る沖縄では、旧暦7月13日~15日の3日間で行います。

2023年の旧盆は、8月28日(月)~30日(水)でした。

28日の初日はウンケー。ウンケーとは、ご先祖様をお迎えする意味です。おむかえ⇒うむけぇー⇒ウンケーというように方言に変化していったと言われています。

お仏壇では「今日から3日間、真心を込めておもてなしをいたしますので、どうぞお受け取りください。」とお伝えして拝みます。

30日はウークイで、ご先祖様をお見送りするイベントです。

一般の家庭においては、ウークイは、家長がお仏壇に報告する拝みから始まります。

その後、家族で手を合わせて、うーとーとーして、感謝の言葉を伝えます。

我が家では、先祖供養 の際に用いられている冥銭の「ウチカビ」と一緒に「賃借料明細書」を焚きます。

「今年もクワッウマガンチャー(子孫)みんな揃って、ご先祖様におもてなしができました。ありがとうございました。」

「これから家族みんなでお見送りをしますので、道に迷わぬよう、お墓に戻ってください。」と、ご先祖様に3日間の感謝と、無事のお帰りをお伝えします。

我が家で、「賃借料明細書」の写しを燃やす理由は、3つあります。

一つ目は、祖先への感謝です。
うちの祖先は、軍用地主ではありません。しかし、祖先がいたおかげで、今の私が存在します。
私の父は、今年3月に亡くなったので、初盆でした。曾祖父、祖父、父へ感謝するとともに、あの世から、我が家を見守って欲しいという思いを込めて、手を合わせます。

二つ目は、あの世で、お金に困らないように願うことです。
ご祖先を供養する際に、方言で「ウチカビ」と呼ばれる「あの世で使うお金」を送る習慣があります。

お盆の最終日の夜に、集まった家族全員が、仏壇の前で「ご祖先様が、あの世でお金に困らないように」と、ウチカビを燃やし、ご祖先様を送ります。

賃借料明細書も一緒に燃やすことで、あの世で、安心して過ごしてもらい、また、来年、ご祖先様を気持ちよく、お迎えできるようにと願いが込められています。

そうすることで、来年も、ご祖先様と賃借料が戻ってきて欲しいという願掛けでもあります。

三つ目は、家族で祈ることです。
毎年、旧盆で「賃借料明細書」をご祖先様へ送る際に、仏壇の前で手を合わせることで、子供や孫に対し、軍用地をしっかりと引き継いで欲しい思いを示すことができるからです。

沖縄では、軍用地は、自宅の次に貴重な財産と言われています。最近、毎年入って来る数十万の賃借料より、数千万の一攫千金を得たいために、簡単に軍用地を売却する若い方が増えているそうです。

売却する理由は、人それぞれですが、軍用地の「ありがたみ」を知らない愚かな行為と、私は考えています。

泣く泣く手放さないように、しっかりと、軍用地の成り立ちと軍用地を購入した理由を、子供たちへ伝えていきましょう。

毎年、我が家では、「ウチカビ」と一緒に「賃借料明細書」の写しを祖先へ送っていますが、不思議ですね。詳しく申せませんが、毎回、良いことが起こります。

ぜひ、皆さんも試してください。
やらないと損します!!

最後までご覧いただきありがとうございます。
出会いに感謝です!

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