【2】頭が悪い人でもゼロからわかる!頭がよくなる方法見るだけノート/ひろゆき(西村博之)【書評】

参考度:⭐️⭐️
おすすめ度:⭐️⭐️⭐️


読んだきっかけ

書店の「ビジネス書」棚を物色していた際、タイトルが目に留まったため。

感想

著者は有名人だが、私は彼のことをほとんど知らない。何か有名な企業を立ち上げた、「根拠」とか「個人的な感想」とかが口癖の人、ぐらいの知識である。この本を先入観なしに読めたことは幸運だったのかもしれない。

この本では「頭がいい」「頭が悪い」という曖昧な言葉をさまざまな観点から定義し、「頭が悪い」状態から「頭がいい」状態に変化するにはどうすればいいか具体的に紹介している。タイトルから勘違いしそうになるが、決して頭が悪い人間を攻撃する本ではない。頭がいい人間になる=いい人生を送れる、ということなので、つまりは人生全体をより良くするための方法が載っている本である。

このような趣旨のため、思考法、情報収集のやり方、金銭感覚を身につける方法など、本の内容も多岐にわたる。「コミュニケーション能力を身につけよう!」「時間管理はコレがおすすめ!」とテーマを決めて書かれたビジネス書は多いが、これほど多くの分野に言及するビジネス書は多くないと思う。
私は何かを求めてこの本を購入したわけではなかったが、なかでも「自身を頭がいい人に見せる」という考え方に驚かされた。このような考えがそもそも存在しなかったのだが、今後は意識していきたい。

つまるところ、「自分を変えたい!」と考える人がまず読む本、というのが本書である。この本を読み、自身に足りない部分を専門書で補うのが最適だろう。
ただし名前こそ出ないものの実在の人物や組織が例に挙がることもあるので、遠回しの批判ともとれる描写が苦手な人は注意した方がいいかもしれない。

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