LiSA 1stアルバム「LOVER"S"MiLE」(2012)レビュー

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●路線がまだ確定していない

最初のミニアルバムに比べてロック色が濃くなったぞ!
が、シングル曲(oath sign)やガルデモ時代の作家の作品アルバムの中では浮いているな。曲調の問題でクオリティは低くない!好きな人は気に入るだろう。

●今後が不安になる作品だが・・・

ポテンシャルの高さは感じさせるが、この時点ではまだその他大勢のアニソン歌手と同じで曲調がかなり散漫。ミドルテンポの穏やかな可愛らしい曲もまだあるし。表題曲の「LOVER"S"MiLE」がこの曲調というのは何だか変な誤解されそうだな。全っ然悪くはないんだけど、マイルド過ぎる。ライブのエンデイング用とかそういう用途かもしらんけど。とにかく色々な面で消えそうな雰囲気を放っているなぁ。まさかあそこまで変貌するとはこの時点で誰が予想できたであろうか…!やはりルーツのあるアーティストは強い!ブレないね!

●気になった曲、布教したい曲の感想

01 優しさに辿りつくまで
シンフォニックなミドルテンポ曲、壮大且つ悲しげ物憂げな雰囲気。こういう曲調はほぼコレのみなので貴重。

02 oath sign
ストレートな構成のシンフォニック調ロック。典型的なシリアスバトル系アニメOPの曲調で終始シリアスに疾走する。やたらめったらキーが高い!スタジオ音源ですら辛そうだ、こりゃライブで歌えんな(笑)喉潰れてしまう。

03 now and future
来た来たぁ!来たぜ!エモいロックチューンだ!アニソンとエモの中間のような曲調で熱さと哀愁を兼ね備えた曲!聴き所は2番の変則Bメロ!最も熱い部分!魂の叫び!アぁーハぁーのとこがたまらん!作曲者はUNISON SQUARE GARDENの田淵智也氏だ。同バンドの「マスターボリューム」という曲に雰囲気が似ている。後のラウドロック寄りなLiSAに比べてアレンジが軽めなのも余計ユニゾン感あるな(笑)これはこれで良い!

04 EGOiSTiC SHOOTER
ネガティブな怒りオーラが漂う
攻撃的なロック曲。ギターの不思議なフレーズが不穏な空気を醸し出すぞ!ボーカルがノリノリのバキバキでハマりまくっている!微妙~に音が割れてるのもノイジーでカッコイイね。
しかしこういうの歌うの得意だな~。やっぱ本人のパーソナルが出てる感あるもんな~。ちょっと怖いくらいの迫力あるぞ。ジャリガキが聴いたら半ベソになってチビるほどの歌唱だ。

05 WiLD CANDY
カワイイ系のノリの良いダンサブルなポップ曲
で美しく流れるようなメロディーが聴ける!Cメロでは早口ラップ調も飛び出す盛り沢山な曲だ。

07 ROCK-mode
10年代の流行の邦ロックっぽい曲調、インパクトのあるキャッチーなフレーズやキメが多い。Bメロではラップ調も飛び出る!Cメロが一番ロックっぽい雰囲気だ。

08 笑ってほしくて
本人のルーツに近い曲調。ストレートでポジティブなパンク曲。どこかノスタルジックな雰囲気も漂うな。アレンジはかなりシンプルなバンドサウンドだ。

10 ジェットロケット
応援オーラと疾走感とキラキラポジティブ感がすごいポップロック調の曲。何というかギリギリ可愛い曲だ(笑)下手したら萌え系の声優とかも歌いそうだな。シンプルでストレートで覚えやすそうな曲調だ!いつになくヴォーカルが熱唱している気がする。これキー高くない?

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