どんなに努力をしても時には報われないことがあることを幼い時に知ることは意外と大切かもしれない【クワガタ編】
タイトルを読んで本文に食いついたしまった方々、申し訳ないです。
【クワガタ編】と銘打っていますが、きっと他の【◯◯編】パターンはないかと思います。ご容赦ください。
丸々二日間、お休みをいただいて8歳の息子とひたすらクワガタを求め、歩き回っていました。
文字通り、昼も夜も。
一応、少し都会と呼ばれる範疇のところに居住しておりますので、かなり足を伸ばさなければそもそも虫もそれほど生息していないわけです。
そんなわけで、二日間で車の走行距離は軽く350km超えました…。
日帰りで行けそうな森や森林公園、はたまた山までをある程度ピックアップして、行程を頭の中で描きながら、息子と作戦会議です。
最初の目的地
距離感がいまいちつかめない息子さんはいきなり遠くを指名します。
いや、そのドラフト指名じゃ、来年も戦える戦力は揃わねぇよ…という父の謎なつぶやきは完全に聞き入れられません。
まさに、「クワガタ恋は一直線?」そんな名言はない?あっ、そうですか。
朝8時前に出発し、遠くの「森」へ。
いつもはきっと家族連れのキャンパーで賑わっているであろうキャンプ地も閑散としていました。ここでは清流のせせらぎを聞きながらのしばし癒やしタイム。きっとこんな森の中まできたんだからお目当ての【クワガタ様】にすぐに面会できると想像してたであろう息子はみるみる不機嫌に。
探せど探せどクワガタはいません…。業を煮やした彼は次の目的地を指名。
ドラフト2位指名。
さらに奥地を指名。
ほほぅ。さらに奥地に進みますか。
水曜スペシャル、◯◯探検隊のように(昭和)。
そこに向かう道中にはついに恐れていたやつの痕跡が。北海道の山奥に居を構え、時折、里に降りてきてはニュースを賑わす、黒くて大きい動物。
明らかにやつの痕跡あり。うんちの大きさがやつです。道路の真ん中に。
それでも、前へ進みますか、隊長。
いや、隊長、寝てるんかい。
ドラフト2位指名選手も新人王は獲得できず。
一度、ホームへ帰還。
調べてみる
ホーム帰還後、彼はおもむろにPCへ向かい、何かを調べ始めました。
まだたどたどしいローマ字入力ですが、【◯◯山】【クワガタ】【採れる時間】【採り方】などなど、自分の思いつくキーワードを並べ、グーグルさんに問い合わせをしています。いや、おまえの親父、ICTのなんとかでしょ、とか野暮な発想はしないでください。いや、siriさんいるでしょ!?アレクサいるでしょ!?とかヤイヤイ言わないでください。
彼が自分で調べてみた結果をもとに、夜も探しに行くことになりました。
いざ、出陣。
いよいよ夜の陣。
…が、あえなく惨敗。
私的には偵察でした。
二日目へ続く。
さて、二日目。
昨日とは全く違う森林公園へ行ってみないかとの親父の提案をあっさりと了承。機能の惨敗が尾を引いているのか。
いや、違った。
メラメラとまだまだ闘志を燃やしていたのでした。
提案したものの、私もほぼ行ったことのない森林公園でしたので、二人で地図を見ながら、木を見ながらを繰り返し。いやぁ…歩いた歩いた。この公園で7km近く歩いたのでした。
えっ!?
歩いただけなのかって!?
そうですけど、何か。
さすがにもはや戦意喪失か?8歳に7kmウォーキングはこたえるでしょ。
戦意喪失は親父だけ(笑)
昼間のウォーキングを終え、ホーム帰還後、彼の口から出てきた言葉はなんだったと思います?
そうそこのあなた、正解。
「夜も行くでしょ」
もはやノックダウン寸前の親父にトドメの一撃。
彼は意気揚々とPCの前に座り、何かを調べ始め、こう言い残したのでした。
「昨日の夜は、行くが早すぎたんじゃない?」
彼の調査によると夜8時すぎがいいらしい。
仮眠をする隙も与えられず。
最終決戦へ
最終決戦の結果は、タイトルのとおり。
なかなか思うような結果は出せませんでした。
この二日間が彼にどのような影響を与えるのかはこれから少しずつわかるかもしれないし、わからないかもしれません。
でも、この翌日、おじいちゃんが、たまたま仕事場の玄関に張り付いていたクワガタを持ち帰ったことだけは付記しておきたいと思います。