断片的一日
今日は休みなので映画を観に行こうと予定していたけど、のんびりしてしまったので駅まで行ったのに乗るはずだった電車に乗れなかった。
次の電車を待ちながら、だんだんとまあいいかー来週でも、と思い始めて駅を出てそのへんをぶらぶらすることにした。
いつも移動中は音楽かラジオを聴いている。
今日のお供は『チャポンと行こう!』にする。一気に気分が緩まる。
少し歩いたところに好きな本屋さんがある。
そういえば、気になっていた本が再入荷されたお知らせがきていたなと思い、寄ることにした。
地元だし好きなお店なのに、場所をはっきりわかっていないので勘で歩く。
これは自分あるあるなのだが、大好きなシリーズなのに原作未読でアニメしか見たことないとか、一生この作家が好きだと思っているのに作品を把握していないなど、美味しいものを最後に取っておく性分はゆるりといろんなところで露見される。そういうところがある。
知っている屋根が見えて、でも立て看板が出ていない。まだ準備中で開店まであと15分ほどある。
そういえば、病院で健康診断の結果を受け取らなきゃいけなかったと思い出して、また戻ることになるけどまあいっかと思って歩き出す。
家を急いで出てきたので素足にバレエシューズ、早速左足の踵に靴擦れが発生しようとしている。
一箇所に痛すぎない違和感が集中すると途端に全部投げ出したくなり靴下買おうかな!と嫌になる。でもラジオを聴きながら、あっゆっくり歩こうと思ってテンポを落として踵が擦れないように気をつけて歩く。
HPが削れていくとなんでも0か100で判断しがち。
「最高の選択をしようとしない」
「良さそうと思うものを財布と相談しながら買ってみたら、たしかに昨日より今日のが絶対いい」
「失敗しても目に見えないけど、経験値とか次の判断を良くするためのインプットを得たということにはなる」
(『日曜ラジオ チャポンと行こう!』第45夜より)
路地裏とかそういう小道を通るのが好きだ。
知らない路地に入るとこんな所に小学校があって、まるいオルガンの音色が聴こえてくる。
ノーメイクだけど出がけにパッと思いついて顎の下(マスク越しにちょうどよく香る気がするんだよね)にちょびと塗った香水が香る。
「こだわりたいことにしかこだわっていない、切実でやめられない」
「(子供のお弁当をつくり始めたことについて)コミュニケーションにも繋がるし作ったことのリターンがあると感じる、大変だけどこだわりたい。新しいこだわりが自分を律してたすけてくれる」
「こだわりをいい意味で諦める、能率やバランスを天秤にかける考え方をやめて仕事と暮らしの境がわからなくなってもそういうやり方の中で幸せを見出す」
「ある時から、暮らそうよりも生きようになった」
「こだわったり諦めたり、そんな感じかなあ」
(『日曜ラジオ チャポンと行こう!』第45夜より)
なんかこの回、沁みる〜。2回聴いちゃったよ。
健康診断を取りに行って、また同じ道を通って本屋さんに戻り本棚をざーっと見て、欲しかった本と読みたいと思っていた本を3冊ほど見繕う。(読みたい本を日々リストアップしている。行く先々で出会えたらいいねくらいの気持ち)
あんまり時間をかけて見てしまうと全部買っちゃうのでこのくらいのテンポ感でいい。
お会計の時、レジ横にあってなんだろうと思っていたじゃがいもの袋を、よかったらと言って手渡される。
店主の方のお父さんが作った「きたあかり」という種類のじゃがいも。
お礼を言って受け取る。
こういう時ほかになんて言ったらいいんだろう…!嬉しいのにうまく伝えられない。
じゃがばたで食べます、とか言って、味がしっかりしているのでじゃがばた良いと思います、と返されて最後に目が合った。
初めてちゃんとお顔を拝見。
もしかしたら人とのコミュニケーションにいろいろ考えすぎている節があるかもなあと思ったりした。
週に一回くらい、こういう時間あってもいいなあ。
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