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年跨ぎで書いたもの

年の暮れや、年始や
年度末なんかの節目の季節になると
少しばかりのハレの空気に酔っちゃって
日々の煩雑なあれやこれやから解き放たれ
Google Earthでピッチアウトしたみたいに
圧倒的高度から鳥瞰した視座に浮上して
広い砂漠の中でひとりぼっちみたいな感覚と
何のために生きているんだっけと
哲学的思考が頭を埋める
ソクラテスやニーチェみたいだな

生きる目的とかはさ
「君たちはどう生きるか」のような哲学的課題に対して
課題に正面から向き合っているというよりも
ちょっと良い事言っている程度のファスト名言みたいもので
感化満足してしまってさ
「生き甲斐」だとか「ハピネス」だとかで
ちょうど良くエモい感じにさせられて
毎回うやむやになってしまっているから
いつまでたっても「生きる」ことに答えが出ない

本能的に生存欲求が備わっているにも関わらず
存在意義というものに対しての解が出せないでいる
科学はボクたちを構成する細胞や仕組みを説明してくれるけど
存在を説明してくれるわけじゃない
夏休みのドリルみたいに巻末に回答集がくっついているわけじゃないんだ

生きる目的が基本的本能外の認識下で永遠に迷子になっている

無目的なことはよろしくないらしく
無理やりそれらしい目的だとか
生き甲斐をなんとなく設定してきたけど
本当は何がしたいんだろうって
ふと思ってしまうんだ
意味なんて本当は何もない
何もなくても
それでも無目的的合目的性は成立していたりする
なんだかイマヌエル・カントの云う通りだ

新年に特別さを感じなかったけれど
何か意識的ではない所でパチっと切り替わったような気もする
気のせいかもしれないけど
そういう気がしたんだ
すべては認識のことであるし
そう思えばそうなのであって
唯識論が最強のような気がしてきた2023
「夏の日の1993」みたいでいいな

何年もやってきた言語化という作業のペースを落とした
その分再考したり、熟成させたりして
手間をかけたものを作ってみようかなと思う
出来るだけシンプルに
できるだけ豊かに

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