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ADIDAS Counter Blast Bounce _ Performance Review

7足目のパフォーマンスレビューになります。レビューはこちらのフォーマットに沿って行っています。

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パステルイエローにブラックとネオンイエローが差し色のデザイン。
見た目も軽快なイメージでいいですね。
先日ご紹介したstabil next gen に続きアディダスのハンドボールシューズのレビューになります。アディダスは色使い素敵なシューズ多めな印象。

カウンターブラストシリーズの現行モデルはアッパーがファブリック素材のみに変わっており樹脂圧着アッパー使用のこちらは旧モデルにあたります。
スタビルシリーズがパワー安定系のコンセプトで、こちらのカウンターブラストシリーズはスピード軽量系のモデルです。

公式の商品説明によると、
”流線型の空力シルエットを披露するこれらのハンドボールシューズは、速攻のためにコートをハグします。耐久性のあるリップストップで作られた軽量なアッパーにより、ギアを通過する際に足が安定します。レスポンシブなクッション性の層があなたを飛ばし続けます。”

スタビルシリーズのミッドソールはブーストが使用され、カウンターブラストシリーズはバウンスソールが使用されています。
重いが衝撃吸収性に優れたブーストに対して軽量化と反発性を狙ったつくりかと思います。現行モデルはアッパーもより軽量化を図ったものになっているかと思われます。

このあたりにもコンセプトの違いが表れているのが感じられますね。では詳細みていきましょう。

1.重量スコア:4/5

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サイズは26.0cm片足で319.3g。

十分な軽さ。
履いた感じとしては特段軽くは感じませんでしたが、快適なフィーリングでした。

2.グリップ

2-1.摩擦係数:3/5

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結果は摩擦係数μ=1.30。
思ったほど粘らず滑り出してしまいました。

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パターンはアメーバのようなランダムなパターン。
接地面積は多め、溝少なめです
屈曲溝もうっすらと2箇所あるのみです。

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ソール形状はつま先側もかかと側も若干ついている程度で概ねフラットな作りです。
ミッドソールはやや硬めですがフラットな形状なので接地感は問題ありませんでした。

2-2.対ホコリ性:4/5

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ほこりはつきにくいラバーのようです。
全体的にほこりを拾っていますが、つき具合としては薄く付着している程度でほこりには強いアウトソールといえそうです。

2-3.体感スコア:3.5/5

実際に履いてプレーした印象は、ものすごく良いグリップとまではいかないですが滑ることもほとんどなく、問題ないという感じでした。
ややホコリっぽいコートでしたが滑る感覚はなく、とはいえ拭きたてでもピタッと止まるほどではありませんでした。
ソールがフラットな形状なこともあり、安定感は十分でした。

3.フィッティング:4/5

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シューレースホールは6つで1番下のホールがちょうど中指の付け根あたりの位置にきます。かなり足先まで紐でホールドできるのでありがたいです。
幅はやや狭めで、つま先部分も窄まっていく形状でした。
高さは低めです。

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写真が少し分かりにくいですが、アッパーがシュータンまで一体になったメッシュの層(白い部分)と、樹脂圧着の層が完全にセパレートした2層構造です。
アッパー全体の厚みとしても十分で特につま先側はしっかりとしたフィット感を得られるかと思います。

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踵側はパディングはやや多めに入っていますが、若干最上段のシューレースとかかとの間隔が広く、もう少しこちらはホールド感が得られるとパーフェクトでした。

4.クッショニング:4/5

クッションは国内ブランドのハンドボールシューズに比べるとやや厚めです。
厚めですがバウンスフォームはやや硬めとなっており、反発感も十分あり、細かくスピーディに動けました。クッションが多すぎて動きにくいようなことはありません。

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よく見るとアウトソールから透けてつま先とかかとになにか入っているのが見えます。
触った感じ柔らかくも硬くもないのですがこれはシャンクプレートとつながってねじれ防止系の役割または反発になる感じでしょうか…?

5.ムーブメント

5-1.前後方向のムーブメント:4/5

前後方向のムーブについては反発感のあるクッショニングとしっかりとしたフィッティングによって良好でした。
こちらでもかかとのホールド感がもう少しよければ完璧だったなという印象でした。

5-2.左右方向のムーブメント:4/5

左右方向のムーブメントはフラットなソール形状とアウトリガーによって安定感が良かったです。
グリップはもう一声というところですが、アッパーがあまり伸びない素材であるためフェイントをかける時などの強い横方向へのステップでもずれたりすることなく切り返しができました。

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ソールの横方向の張り出しは写真のようしっかり外側へ広がっており、外の動きに抵抗してくれます。

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アウトソールは幅の広いところで10.8cm程度。
足入れは狭めですがアウトソールはしっかり幅広めです。
非常に安定感があります。

まとめ

スピード軽量系のモデルですが、どちらかというと安定感を強く感じられるようなシューズでした。
もちろん実際には十分軽いシューズの部類なので軽量級ながらクッションも安定感もあるいいとこ取りなシューズという印象です。

ほこりっぽいコートでのプレーが多い方や、ソール形状がフラットな作りの方が好みという方にはおすすめなシューズです。

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