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ADIDAS_STABIL NEXT GEN Performance Review

3足目のパフォーマンスレビューになります。
レビューはこちらのフォーマットに沿って行っています。
前作stabil X が名作だっただけに個人的に非常に注目していたシューズです。
なるべく現行モデルからレビューをしていこうと思っておりますが、stabil xもそのうちレビューしたいと思います。

アディダスはシンプルなデザインと絶妙なカラーリングが魅力的ですね

長い歴史のあるスタビルシリーズの最新モデルです。
アディダスのハンドボールシューズラインナップでは安定パワー系のトップモデルにあたるシューズかと思います。

公式の商品説明によると
”コートでパワーを発揮するために設計したメンズ向けのアディダスインドアシューズ。すっきりと軽量なアディダスPrimeknitアッパーに熱圧着したサイドウォールが方向転換にサポート力を発揮。また、エネルギーリターンに優れたBoostミッドソールをEVAで囲み、耐久性を高めている。エッジを丸くしたアウトソールでスムーズな足運びに貢献。”

前作に続きBoostフォーム搭載。
アッパーはメインがニット素材に変わっております。
軽量化とフィット感の向上が狙いでしょうか。
アウトソールのパターンもシンプルなものになっております。

1.重量スコア

サイズ26.5cm(ウィメンズサイズ)片足で364.2g。
スタビルXからは私のマイサイズ同士で20g以上軽量化されています。
アッパーのプライムニットの恩恵ですね。
履いた印象としては重さは感じませんが特別軽いとも感じない、中量級といったところでしょうか。

ポイントは350〜400gの間となるので5点満点中3点です。

2.グリップ

2-1.摩擦係数

結果は摩擦係数μ=0.95
ソール形状は外周部が全方向反り上がりのある作りです。
特に足先側は母指球あたりから緩やかに反り上がった形状になっています。

ポイントは5点満点中4点となります。

2-2.対ホコリ性

パターンは菱形がゾーンによって変形していくパターン。溝少なめ

圧力を受けやすいゾーンは溝幅が大きくなっておりますが、全体としては接地面の多いパターン。
ほこりは全体的に拾っていますが、つき具合は面の中でも差があります。
履いた印象としてはあまりほこりの影響を感じませんでしたが、つきやすさとしては平均レベルといったところ。

ポイントは5点満点中3点とします。

2-3.体感スコア

実際に履いてプレーした印象としては、基本的にくせのない良いグリップをでした。すごく優秀です。
ほこりの影響もあまり感じませんし、すべることもありませんでした。
ただものすごくピタッと、キュッと止まるという感じでもありませんでした。
ソール形状がやや丸みを帯びていることもあり動きやすさと安定性のバランスが絶妙なのでもう少しグリップしてくれるとありがたいです。

ポイントは5点満点中4点とします。

グリップ項目全体では15点満点中11点となりました。

3.フィッティング

シューレースホールは5つで1番下のシューレースホール位置は小指の付け根よりやや前方あたりでした。
つま先の幅は狭め、高さはやや低めといったところでしょうか。
私の足には幅、高さともにちょうど良い程度でした。

シューレースホールの数こそ少なめですが、狭め少なめの足型からアッパーのニットが樹脂圧着ゆえ伸びにくいですが、若干伸びてくれるのでかなりフィット感は良いのではないでしょうか。
とはいえ履きはじめはアッパーがあまり伸びないのであまりキツすぎるサイジングにするのはおすすめできない、難しい感じです。

かかと部分はパディングがはしっかり入っており、シューレースホールも踵側に近いところまで来ているのでとても良くフィットしてくれます。

ポイントは5点満点中4点とします。

4.クッショニング

クッションはBoostフォームのもちもち感が気持ちよく、前足部にいくにつれて薄く硬めになっていくので過多な印象もない、非常にほど良いです。
素早い動きをしたいときにクッションが強すぎると反発よりも力が吸収されすぎているように感じるシューズもよくあるのでこのちょうど良さはありがたいです。
かかと部分はもちもち感がかなり強いので好みが分かれそうな気もしました。このあたりはスタビルXよりもクッション多めになっているように感じました。

ポイントは5点満点中4点とします。

5.ムーブメント

5-1.前後方向のムーブメント

前後の反り上がり感。エッジの丸みがわかる。

エッジの丸みがあり、つま先が反り上がったソール形状で走りやすいです。
クッション、グリップ、かかとのホールド感も良いので前後方向は動きやすいです。

ポイントは5点満点中4点とします。

5-2.左右方向のムーブメント

左右方向はフラット。エッジは丸い形状。

左右方向はエッジの丸みが個人的には安定感をやや落としているように感じました。ただ幅は広めなのでそこまで気になるレベルではありません。
それよりもアッパーが若干ではありますが伸びることによって、全力でステップをふむと足がシューズの中で少し動くのでここはもう少しサポートが欲しい印象でした。
アッパーの樹脂圧着は見てわかるつま先の部分以外でも小指側などにも内側でしっかりついており、伸びると言ってもそこまで伸びるわけではないということは強調しておきますが…。

幅は広いところで10.8cm程度、実際には丸みがついているのでフラットに接地する部分はもう少し小さくなってきます。

ポイントは5点満点中3点とします。

ムーブメント項目全体のポイントは10点満点中7点となりました。


まとめ
フィット感の良さ、クッショニングの強さ、優秀なグリップ力、どこをとっても非常に使いやすいシューズかと思います。
安定パワー系シューズだけあって、バックプレーヤーやピヴォットは勿論おすすめですし、前後方向の走りやすさもあるのでサイドプレーヤーにも良いシューズになるかと思います。

スタビルシリーズに言われがちな重さも実際にはそこまで影響がないと思うのでかなり万能なシューズとしてまとまったプロダクトという印象でした。
いずれ前作との比較などもできればと思っております。

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