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ポン出しまたぎって安全なの?

こちらの観戦記で少し触れてた
「ポン出しまたぎは安全」
って話。

みんな使ってる理屈だし、根拠もちゃんとしてると思う。
だけど
「自分の言葉で整理してねぇな」
ってことで、整理してみる。

局面はこちら。
上家さんが、ドラのポン出し3sとしたところ。

「ポンで出てきた牌のまたぎは安全」
というとてもラフな理屈で
「ソーズは押せぃ!」
と無責任に観戦記に書いていました。
(一応、一向聴もあるからね。)

ホントに安全なのかよ?って話。

基本的な牌姿

とりあえずこんな感じ。

8sポンすると、出て行くのは3pで待ちは36s。
ポン出しのまたぎは安全ですね。

逆に36sチーすると、出て行くのは4pで待ちは25p。
チー出しのまたぎは危険ですね。

「お前が作った牌姿なんだから、そりゃそうなるやろ!」

そだね(笑)
でも、だいたいこうなんよ(アバウト)。

この、
「ポン出しまたぎは安全」

「チー出しまたぎは危険」
となる理屈をちゃんと整理してみたいなぁという趣旨のnoteです。

完全一向聴

こんな牌姿。
中ポンすると、ポン出しが2pで36s待ち。
ポン出しまたぎは安全ですね。

「だからお前が作った牌姿・・・」

みなまで言うな。分かってる。

今度は逆にポン出しまたぎが危険になる牌姿を作るから!

来たぜ。
中ポンしたら、だいたい打5sで36s待ち。

「ほらね。ポン出しまたぎだって危険じゃないか!」

そらそやで。あたるパターンもあるで。

ただ、上記のように一向聴で3ヘッドに構えているパターンは比較的少ないんだよね。
どういうことか?
いろいろツモらせてみようか。

ツモ2p。
どうだい?何切る?
3pか5sでしょ?
赤受けは嬉しいから3pかな?知らんけど。

こうなった。
中ポンしたら、打4sで14p待ち。

ほら!また「ポン出しまたぎは安全」になったでしょ?

今度はツモ5p。
強いところを固定して、弱いところにフォローを持つ。
という基本に従えば、まあ打5sですね。

こうなりました。
中ポンしたら、ポン出し打8pで36s待ち。
ほら!またまた「ポン出しまたぎは安全」になったでしょ?

もいっちょ、追記!
今度はツモ北。完全安牌ってことにしましょう。
どう?
巡目によるだろうけど、そろそろ安牌持ちたくない?

ということでこうなりました。
中ポンしたら、ポン出し北で36s待ちだから、「ポン出しまたぎは安全」ですね。

そういうことなんよ!(?)

どういうこと?

そう。一向聴なら2ヘッドに構えることが多くなるんだよね。
で、多くの場合、2ヘッドの片方にフォロー牌がくっついている形になりやすい。
で、ポンして、2ヘッドの片方が刻子になったら、もう片方をヘッドにするしかない。
となると余って出てきた牌は、今のヘッドのフォロー牌だから、待ちには関連しないことが多いわけ。

言葉にすると余計ややこしいわ(笑)
上の牌姿を見比べるのが分かりやすいね。

冒頭の局面の具体的検討

さてこれ。
白ポン出し3sだから3sのまたぎは切りやすい方。
だから1s5sギリギリプッシュやでぃ!
という判断はあり得るのか?

実際の上家さん視点はこうでした。
ここから白ポンして。

ポン出し3sで58p待ち。

さて。2334ちゃんで見やすくしてみた。
実際はこれだった。

ちょっと変えて、5s1sがあたる形にしてみよう。

はい。5sロンです~。

そう。これは全く否定できないんだよね。
「ポン出しまたぎは安全」理論で行っても、そもそも58sは3sをまたいでないんだから(笑)

このパターンはアウト!!
そもそもポン出しまたぎではないので、ひとまずこれは置いときましょう(笑)

次。1sロンです~。

これも否定できない?ノンノン。
賢明な方は既にお分かりだと思いますが、河に転がった9sがおかしいのです。

5巡目に戻してみました。
どう?何切る?
「強いところを固定して、弱いところにフォロー」
打3sじゃない?

こうなるはず。
で白が出たらポン、ポン出し9sで14s待ち。
また「ポン出しまたぎは安全」になった。

ね?

そうなんです!数牌が切られてたら、その近くに頭がある3ヘッド形が否定できるってことなんですよ!(興奮)

3sまたぎがあたるとすると、
233s白白XX
という3ヘッドに受けていることが前提なんだよね。

だけど、一向聴で3ヘッドに受けるパターンは少なくて、XXにフォロー牌が持てるならそっちを持つことが多い。

となると、
「XXのフォロー牌となり得る牌が河に捨てられてるのはおかしい」
となるんです。

さっきの、3sまたぎがあたる牌姿。
9sが切られてるから7sヘッドは不自然だよね?

となると、2m8m3p周りにヘッドがある3ヘッド形も、同じようにおかしいよね?

233s112m白白
から打2mってことは無さそう。

233s668m白白
から打8mってことは無さそう。

233s113p白白
から打3pってことは無さそう。

ってこと!

まとめ

同じ画像。
3ヘッド形の一向聴となっていない限り、ポン出しまたぎは安全そう。
じゃあ、その3つ目のヘッド候補となり得る牌は、どれだけあるのか?
マンズは5m以外否定できる。2m8m切ってるからね。
ソーズは7s~9sまでが否定できる。
ピンズは1p~5pまでが否定できる。

当然、これら以外の数牌とか字牌は否定できないけど。

3ヘッド形になっているパターンがかなり限定できる!

つまり、数牌がパラパラ切られていればいるほど、3ヘッド形が否定しやすいってことが言えそう!

ってことは、
「ポン出しまたぎは安全」
ってのは、
「数牌が切られていればいるほど信頼できる」
けれど、
「数牌がほとんど切られていない場合はそれほど信頼できない」
ってことになりそう。

じゃない?

長くなっちゃったので、いったん区切る。

例外として、愚形まみれ・ツモり三暗刻・対子がドラなどのパターンがあるので、それもそのうち整理します。

ここまで読んでくれて、
「おい!なんかお前変なこと言ってるぞ!」
みたいなのがあったら是非教えてくだせぇ!

おしまい。

続き、と言うか完結編はこちらです。


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