見出し画像

相手のタイプを知れば、コミュニケーションはうまくいく - GUiDEE事業責任者 川俣理晶インタビュー

こんにちは!GUiDEE開発チームのモイです。今回はGUiDEEの事業責任者である川俣理晶に、GUiDEEにかける思いについて語ってもらうことにしました。

過去にアパレル、EC大手、食品EC、エンターテインメントと、複数の業界でさまざまな職種を経験してきた川俣。組織の規模も10人以下のスタートアップから10,000人規模の大企業まで幅広く、当然カルチャーもいろいろ。そんな中、部下を束ねるマネージャーとしても多くの成功や失敗を体験してきたそうです。

そんな過去のマネージャー経験は、GUiDEEという新規事業にどう影響しているのでしょうか。僕は途中からチームにジョインしたこともあり、知らないエピソードもたくさん。“そもそも”の話から改めて聞くことにしました。

—— そもそも「上司と部下のペア」に着目したサービスを作ろうと考えたきっかけはなんでしょうか。

川俣:きっかけという意味だと、新規事業開発チームで事業検討をしたときに、あるインターンチームから出てきたアイデアが元になっています。それは上司部下のタイプを診断することでお互いを理解し、適切なコミュニケーション方法を見つけるというもの。そのインターンは当然マネジメント経験も無くうまく形にできず諦めてしまいそうだったんですが、僕はこのアイデアに可能性を感じて引き継ぐことにしました。

—— アイデアのどんなところに可能性を感じたのでしょうか

川俣:「日本人って同質意識が強く、どう接するべきか分かっていないがゆえに、残念な状態になっている関係性」ってあるよね、と。それは僕の過去の経験からも思い当たることがあったんです。

自分の過去のマネージャー経験を振り返ってみると「あのとき、どうすればいいか知っていたら、もっとうまくできたかもしれない」と思うことはいくつもあります。相手を知らないがゆえに、コミュニケーション方法を間違えていたなと。

だから「診断」というツールによってお互いに相手のことを知ることができたら、もっとうまくいくかもしれない、と思ったのです。

忘れられない、マネージャーとしての過去の失敗

画像1

—— 過去の失敗とは、どんなものだったのでしょうか。

川俣:いろいろあります(笑)。最初にマネージャーの立場になったのは大手EC運営会社でした。営業の部署にいたのですが、出店店舗様の契約更新率が悪いということで、新規開店直後の期間の店舗様のサポートをする部署を立ち上げることになりました。その部署は2人からはじまり、徐々に人数が増えていきました。

当時の僕は、自分と関わった人には出会って良かったと思ってもらえるようにと自分なりにがんばっていましたが、部署や部下の成績を上げることが部下のためになると信じてやってました。心理的安全性という言葉もない時代で、仕事以外のプライベートには関知しないクソ真面目な仕事人間でした。

ところがあるとき、メンバーのひとりがパンクして付いてこれなくなり、僕の不在時に突然帰ってしまったんです。それで、確か休日に喫茶店に呼び出して話を聞いた覚えがあります。結局そのメンバーはもっと活躍できそうな別の部署に異動させたのですが、これがはじめて部下と向き合った経験でした。仕事上の付き合いだけでなく、もっと自分もオープンにしていかないと、いい関係は築けないな、と気づきました。

—— そんな体験があったんですね。

川俣:自分よりも経験が長いメンバーに苦労したこともあります。僕はその当時は基本的にやり方を徹底的に考えて、トップダウンでそのやり方を細かく指示するタイプでしたが、「そのやり方で上手くいくとは思えないです」と、指示をまったく聞かないメンバーがいたんです。論より証拠と、他のメンバーで圧倒的な成果を出したところ、しばらく経つと、反発していた彼も、いつしか僕のやり方をマネして取り入れてくれるようになりました。

しばらく経って、複数部署のマネージャーを兼務するようになったときに、僕のやり方から更に進化させるには別の人のエッセンスも取り入れるべきだと考えて、彼をマネージャーに抜擢。彼もやりがいを感じてくれたようでした。僕は彼にマネージャーを引き継いだ後は、あえて口を出さず、すべてを任せることにしました。

ところが彼は、その後かなり苦労したようでした。考えてみれば、上手く行っている僕のやり方を変えるのは勇気がいることですし、そのまま踏襲するになりがちですし、また僕の模倣では僕以上に成果を出すことも難しかったと思います。人ぞれぞれの個性に合わせたやり方ってあると思いますし。マネージャーとして自分のやり方を確立するまで、しっかりサポートするべきだったな、と今思うと後悔の気持ちもあります。

—— 良かれと思って任せたことが、結果的には裏目に出てしまったんですね。

川俣:どんなマネージャーだって、失敗をしたくてする人なんていません。どうしていいのか分からなかったり、良かれと思ってしたことが逆効果になってしまったり。例えば、その人の活躍できるであろうポジションを作って抜擢したものの、その僕の意図は汲んでくれずまったく言うことを聞いてくれなくなってしまったなんてこともありました。何をどうしたらその人の琴線に響いて意思疎通が測れるのか?を、その当時は分からずに途方に暮れてしまいましたね。だから、そこを何とかしたいという気持ちは、僕の中では強いですね。

“自分と合わない人” をマネジメントするために

画像2

—— それが、ペアの関係性を構築することに重きを置いたGUiDEEにつながっているんですね。

川俣:そうですね、自分が合わない相手でも、その人のタイプを理解してコミュニケーションを取ることで、関係構築できるはず。GUiDEEはそのような関係構築をサポートするツールを目指しています。

メンバーが「みんな同じ」だと考えているから、強引に自分のやり方でやろうとして失敗する。「人は皆違う」という前提に立って、相手に合わせようとしていくことが大事なのかな、と思っています。

画像3

インタビューを終えて

改めて話を聞いてみると、僕も知らなかった数々のエピソードが出てきました。考えてみれば、僕(40代)と今の若手やインターン世代では、価値観がまったく違います。そういったメンバーとコミュニケーションを取ってマネジメントするとき、自分の経験だけに頼っていては限界があります。

だからこそGUiDEEを、相手とよい関係を築くためのツールとしてぜひとも広く世の中の人たちに使ってもらいたい。そんな思いを新たにしました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?