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青木野枝 霧と鉄と山と 府中市美術館 12/14〜3/1

おもしろそうなオブジェの企画展をやっていたので行ってきました。

なんか似た作品を見たことあるなと思っていたら豊島の広場で見たことあった人だった。懐かしい。


入口の大きなポスターにはこの言葉があった。

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題名にある通り作品は主に鉄と山型で構成されている。

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入口には<霧と山>と題された作品が置いてあったが、その細く高い鉄の円錐台は光の筋に見えてしかたなかった。
作者の「見え方はみんな違う」という言葉に少し気が楽になる。


作品は大きい。
部屋の中をうめるような大きな作品に一瞬思考停止させられ、ただただ眺めた。新鮮だった。


霧と鉄の山たち。

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でも、鉄ではなく白い作品が好きだった。

<曇天1、曇天2>

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丸みを帯びた白い2つの山は言われてみれば晴れていると言うよりは曇り。丸みが曇りなのか、白が曇りなのか。


<原形質>

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この作品が一番お気に入り。
山のような、霧のような、このなんだかわからない大きなものは、寝転びたくなるような安心感を得る形だった。
何にでも変化していくような神聖なものを見た気にさせられた。


「彫刻をつくりつづけるのが目的ではなくて、生きていくなかでよくわらないことを彫刻で探っていくということの連続だった。そういうことが彫刻で見えなくなったらやめるべきだと思う。」

展示会の度に作品をつくり、撤去するという作者の制作スタイルがこの言葉に凝縮されている。


あまり大規模な展示会をしない人みたいのでぜひ。
府中市美術館は大きな公園に隣接してあってゆっくりできると思います。

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館内は撮影不可のため以下より引用

カーサブルータス
https://casabrutus.com/art/127740

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