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STARS展 森美術館 7/31~1/3<終了>

年始の旅行をキャンセルしたので、この3日までだったSTARS展に行くことに。
予約状況をみていると、元日の午前中はガラガラと見た。
さっそく晴れた早朝、自転車に乗って六本木ヒルズへ。
ただ、泣きそうになるほど寒かった!帰りは暖かかったけど。


本展はサブタイトルにあるように日本を代表する現代アーティストの企画展。
(李禹煥って日本人扱いでいいのかな)
現代アートと言うけど、日本のメジャーどころは20年前から変わってない。
ダミアンハーストが出てきたときのようにベテランを越えて日本の若いアーティストに頑張って欲しいがどうなっているんだろう。


<村上隆>
大きくはいつもの村上節であまり好きではないが、映像作品の「原発を見にいくよ」は斬新だった。
原発のある福島をメルヘンさ、かわいさを交えて見に行くというものだったと思う。

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深刻なのは深刻なのだが、受け入れざる得ないこの現実をいろんな方法で我々に提示してくれるのは現代アートの素晴らしいところ。
とっても心に残った。


<李禹煥>
割れたガラスに置かれた巨大な石に目を奪われる。
遠い上空から落ちてきたかのような存在感。
そこだけ違う空気が流れていた。

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単色かモノクロの作品しか見たことがなかったので、カラーだったことにちょっとびびった。カラーだとまた意味が変わって来るような気がしてくる。意味はわからないけど。
もの派らしく物体の位置と場所、関係性で意味を問う作品もあって、うーんと考えさせられる。下に敷いた砂利も異空間を演出していて、正月っぽくてとてもよかった。

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<宮島達男>
確か直島に行ったときにもあった作品。
ただの数字じゃない。ここでは数字は生命。よく見ると「0」がない。
死のない世界。
この場所だけは他とは隔絶された永遠を感じる。

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後で知ったが、震災を経験した3000人分のデジタル時計。
風化しない記憶がここにはあった。
少しセンチメンタルになった。



あとは、草間彌生、奈良美智、杉本博司。
<草間彌生>

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いつも思うけど、あれって「性器」なんだよね。狂気しか感じない。
そこがいいところなんだけど。
ドロドロした何かがまとわりついてくる。


<奈良美智>

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この家は青森で見たような。運んできたのかな。


<杉本博司>

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好きなんだけど作品が少なくて残念。
映像作品はなかなか見応えあった。
社会からの開放。原始との一体。根源を求めているのがよくわかる映像だった。

江之浦測候所にはいつか行ってみたい。



人数の割にはボリュームが少ない気がしたが、元日オープンから来るような変わり者はあまりいなくて本当に快適に見られてなかなか良い一年になりそう。

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