エキソニモ 東京都写真美術館 8/18〜10/11
あまり期待してなかったが、おもしろいという情報を得てさっそくガーデンプレイスへ。
副題に「UN-DEAD-LINK アン・デッド・リンク. インターネットアートへの再接続」とあるようにネットを使った作品。
エキソニモはNYで活動する日本人ユニットらしい。
今までやってきたことを映像として流しているだけかと思ったが、全く違った。そこでは直接触ることなく体感でき、実感できる。
現実と非現実(PC内、ネット内)の関係を利用した作品。あぶり出したり、活用したり、手法は様々。
展示方法も洗練されていて、ちょっと感動。自由さが溢れ出ている。
興味深い作品はたくさんあり、楽しいものあれば、考えさせるものある。その中でいくつか。
<断末魔マウス>
PCにつないだマウスを破壊したり、水に濡らしたり、猫の餌の中に入れたり。
現実では様々な行為が行われているがPC画面のカーソルでは上下左右に不規則に動くだけ。
現実とPCではこれほどまでに違うのかとまざまざと見せつけられる。
<Realm>
大画面の中心には指の跡があり、その風景に触ろうとする行為が伺える。絶対に触れることのできない現実と仮想現実の隔たりを味わうことができる。コロナが弊害を与えている現在では尚のことそう感じる。
<UN-DEAD-LINK2020>
衝撃。
ネットのシューティングゲームでキャラが死ぬとグランドピアノの一音が鳴る。
実際に人間が航空事故で死んだときに鳴るということも想定されているから、さらに衝撃。
現実に人間が死んだときに鳴るピアノがあったなら、そのピアノは止むことなく鳴り続けることは間違いないだろう。
その音色はどんなだろうか。おどろおどろしいものなのか、それとも耳を疑うくらいの美しさなのか。
ネット世界から現実空間へ、逆に影響を。現実に心が揺らぎ、鳥肌が立つとても恐ろしくて美しい作品。死が身近に感じられた。
正直言って天才。デジタル作品でここまで心が揺れたことはなかった。
ぜひ見るべき企画展です。
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