見出し画像

旅と想像/創造 東京都庭園美術館 9/23〜11/27

コロナもあり、最近の庭園美術館は旅に関するものが多い。(前回は蜷川実花がいろいろな所に行った写真だった)
前半は、鉄道コレクターの昭和のポストカードやポスターなどさまざまな物が展示されている。
後半(新館を含め)は宮永愛子、さわひらき、福田尚代などの現代アート作品になっている。

鉄道の昭和のあれこれを見て、実際行ったこともない記憶(たぶん映画やテレビの記憶)が感化され、さらに蓄音機から流れる音楽も相まって懐かしい気持ちになる。


現代アーティストの作品はどれも旅を連想させ、この企画展にぴったり。



宮永愛子の作品は時間が凍らされ、流れる時間に一息つける。
写真は不可だったが、旧館二階の棚の作品はとても心に残った。



さわひらきは飛行機が飛び回ってる映像が印象的だから選ばれたんだろう。
でも、バレエの作品がとてもよかった。全ての作品を見るとたぶん40分くらいになりそうだったから断念したが。



特に感銘を受けたのは他の美術館でも同じ作品を見たことがあった福田尚代の本。
別の美術館では流し見しちゃったけど、ここでは全然違う。
素晴らしい本棚にレイアウトされた本の一節たち。
本に、文章に命があるように語りかけてくる。
とても幻想的な気持ちになった。
同じ作品を見ても、これだけ感じ方が違うとは。企画展の善し悪しを思い知った。
ル・クレジオの大洪水はぜひ読もうと思う。



美術館にはめずらしく旧館では昭和音楽、さわひらきの映像音の音がで溢れていた。
どれも邪魔することなく、調和されすごくよかった。


紅葉のこの時期、週末だけ20時まで開いている。
この日の金曜の18時は素晴らしく静かで本当に旅に来ているような気持ちになった。
金曜は旅に出る絶好の曜日、夜間の鑑賞をぜひオススメする。


*撮影不可の場所は以下より引用
東京都庭園美術館 公式ツイッター
https://twitter.com/teienartmuseum

東京都庭園美術館
https://www.teien-art-museum.ne.jp/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?