対

O JUN展「途中の造物」 ミヅマアートギャラリー 11/13〜12/14

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描きかけの絵を作品にするというコンセプト。
描きかけのものは芸術にとって何なのか、他人にとって何なのか。完成とは何なのか。

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いま、僕は途中の絵の前にいる。描きかけの絵には何かの形が描かれたり、あるいは形にならない何かが描かれていて、色彩があり、その絵の具の厚いところ薄いところがあり、それを描いたときの刷毛目や擦りあとがある。いま、その絵と向かい合って絵を見ている僕も自分の身体の形があり、肌の肌理や色味があり、また服を着ていれば素材の質感もまちまちで着ているシャツやパンツ、靴だのにも形や色がある。このようなもの同士が向かい合っている。この関係を担う僕とこの関係を担うもう片方の目の前の絵。両者の間に朧げに現れ感じられるこの感触は喩えることは難しい。僕にはこう見える、ではなくて、僕らはこう在るという実感を。そこには形も色も質も肌理も見えるものが何一つないというのに。そして描き始めると(僕らが触れ合うと)、この感触はたちまちかき消えてしまうのだ。
O JUN

ハイデガーの現存在みたいな感じ?

O JUNの作品を見るといつも和む。
もうすぐ終わるのでぜひどうぞ。

https://mizuma-art.co.jp/

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