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飲食店の開店月は閑散期の2月か8月が良いという理由に目からウロコポロリ

在宅ワークが続き、時間ができたので前からやりたかったnoteを始めることにしました。
はじめての方は、はじめまして。
アートディレクターの秋山具義と申します。
「具義」と書いて「ぐぎ」です。
最近は、グルメの人だと思われているようですが、広告やパッケージデザインなどをしているアートディレクターなんですよ。
どんな仕事をしているかは、追い追い書いていきます。

noteで書こうと思っているのは、ぼくの今までの人生で、人から聞いたり、ニュースで見たりして、目からウロコがポロリと落ちた話についてです。
そういうポロリ話は、今まで思っていた常識をひっくり返されたりして、新しいアイデアを思いつくきっかけになったりするんですよね。


今のこの状況で、飲食店の方々はたいへん苦労していると思います。
みんな何気なく外食していると思いますが、飲食店を経営するって、本当〜にたいへんなんですよね。
目からウロコポロリの1回目は、ぼくが飲食店を始めた時の話です。

2015年から2019年までの4年間、中目黒で『マルテ』というイタリアンレストランのオーナー件プロデューサーみたいなことをやっていました。
ミシュランのビブグルマンに掲載されたこともあったりして、けっこう繁盛店だったんですが、当初から3年くらいのプロジェクトという考えだったので、昨年惜しまれつつ閉めました。

オープンする年の1月に、よく行くワインビストロで一人でカウンターで食べていたら、飲食店を何軒かやっている知り合いがたまたま来ていて、イタリアンレストランを春すぎくらいに始めることを話しました。
そうしたら、その人は、
「じゃあ、絶対に2月にオープンした方がいいですよ!」
と言ったんです。
えっ?2月って、閑散期で、飲食店が一番暇な月じゃないですか。
すごく不思議そうな顔をしているぼくにその人は、
「そう、”ニッパチ”と呼ばれている閑散期の2月、8月に飲食店がオープンした方がいい理由はですね、その翌年からその月に周年パーティーができて、みんな来てシャンパン開けてくれたりと、お金落としてくれるんです。」

目からウロコポロリ

なるほど〜!
しかも、オープンした年のその月も、レセプションパーティーもできて、最初はご祝儀感覚で知り合いがたくさん来てくれますしね。

そこから大急ぎで準備しましたが、結局、工事が間に合わず、3月上旬オープンになっちゃったのですが、たしかに翌年からの周年パーティーにたくさんの人が来てくれて、その月の売り上げが他の月よりもダントツに良かったんです。

寒かったり、暑かったりでお客さんが来ない時にこそ、オープンした方がいいという理由に感動しました。

その後にわかったことなんですが、芥川賞、直木賞の選考会を1月と7月にやるのも同じ発想で、出版界では、昔から2月と8月は書籍が売れない月として”ニッパチ“と呼んでいて、そのあたりで出版界を盛り上げて、書籍の売り上げをアップしようという目論見だったようです。

飲食でも、出版でもそうですが、ネガティブな時期だからこそ、盛り上げる企画を実行してポジティブに転換させることをするのが大切なんですね。
この考え方は、別の業種でも使えそうです。

こんな感じの目からウロコポロリなことを日々書いていきますので、フォローしてもらえたら嬉しいです。

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