驟雨とゴラカ(黒酢で代用可能

中途半端に炒めてしまった玉ねぎを冷蔵庫にしまう為、粗熱を取るまでの時間にnoteを(他にもやらないといけないことは山ほどあるのに

最近仲良くなった女の子のnoteがすごい面白い。言葉のチョイスと組み立てが文学なんですよ。あんなんやりたくても出来ないし、これまで沢山の文章を読んできたんだなーと感心させられるばかり。

いろんな言葉遣いの中で、すごい印象に残ってるのがこの「驟雨(しゅうう)」って言葉で、意味は以下の通り。

しゅうう
【驟雨】
急に降りだす雨。にわか雨。
Oxford languages


これ僕だったら、急なにわか雨って書くと思うんですよね。でも、この驟雨じゃないと伝わらないニュアンスってのはあって、文体がある訳で。

カレーのレシピ本なんかを読んでると、ちょいちょい気軽には手に入らないスパイスの類いなんかがよく出てくる。掲題のゴラカなんかもその一つで、手に入らない場合は黒酢で代用可能。なんて書いている。

ゴラカ。ちなみに使ったことはない

僕の言葉のチョイスなんかもそんなもんで、代用可能な言葉を使って文を書く。多分、初見で意味がわからない言葉は今までないと思う。

どっちがいいとか正しいとかって話ではなくて、それはそれで美味しいカレーができればいいんだよって話。

本格スリランカカレーを作りたい人は、ゴラカを使う理由があるし、僕みたいな手に入る食材の組み合わせに角度をつけて創作カレーを作りたい人からしたら黒酢で十分だったりする。

文章もそうで、驟雨って言葉を使うことで文章全体がグッとしまる本格派は使うべきだし、僕みたいなシンプルな文を書くなら「急に降り出すにわか雨」でも角度をつければ自分の文体になる。

でも、憧れるよね、綺麗な文章。なんのこっちゃ。笑

玉ねぎ冷めたかな?

余談
こんなけ驟雨にこだわるのは訳があって、何年か前に僕の敬愛する作詞家松本隆先生の活動45周年記念のトリビュートアルバム「風まちであひませふ」が発売されました。そのラストの曲が「驟雨の街」って曲で、はっぴぃえんどの解散直後に残された未発表曲を、細野晴臣さん、松本隆さん、鈴木茂さんのオリジナルメンバーで新しく録りなおした曲なんです。

曲、演奏、細野さんの歌声が松本隆先生の美しい詩の世界を言葉以上に描写していて、是非たくさんの人に聞いてもらいたかった訳です。はい。

稲光り ストロボみたいに
闇に白い顔の静止画
言いかけたこと呑みこんで
走る雨雲を君は目で追う

街は驟雨 通りは川
mm
夜空に光る糸
巻き取る観覧車
街は驟雨 通りは川
mm
ぼくらの日常は
壊れた幻灯機

孤独ってありふれた毒を
ひとしずく飲んでは生きてる
ねえ巻尺で測ろうか
幸福まで何センチかを

街は驟雨 通りは川
mm
ギシギシきしむのは
ぼくらの胸の音
街は驟雨 通りは川
mm
ギザギザ千切れてく
世界の境界線

街は驟雨 通りは川

街は驟雨 通りは川

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?