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アズマという男 vol.2 ソーシャル起業物語「NPOをつくる!?」

コジマさん!聞いてください!私、知り合いの行政書士と知り合いの方たちと一緒にNPOを作ることにしました!団体です!

は?NPO?

NPOって?一体全体何すんの?

「はい私の持ってる人材と新潟で人材が足りてないところをマッチングするんです!新潟のニーズと都会のニーズを捉えて、都会の人材と田舎の人材不足をマッチングさせるんです!IターンUターンJターン人材に移住させます!」

「東京では毎日のようにJR中央線が止まるんです!その中央線を止める人たちって、ほんとうに都会で毎日毎日、疲弊し、悩み、自分1人で悩みを抱えている。そんな人たちを田舎で暮らすって最高だよ!新潟に移住しよう!定住しよう!とかそんなことを伝えたいんです!」

「東京生まれ東京育ち、その親たちも東京生まれ東京育ちの親と子供たちに、命の授業をしたり、自然と触れ合う体験をしてもらったり、この新潟の妙高市が持っているポテンシャルをみんなに伝えたいんです!親子に新潟に来てもらう事で関係人口を作って新潟ファンを増やして移住促進をします!」

「この事で移住者を増やして、地域人材不足の解消や地域課題の解決。空き家問題解決や中心市街地活性化。都会との教育格差の是正など。地域で抱えている地域課題や社会課題を私が持っている人脈で解決させます!」

「NPOの力で地域に必要な人材と外からの人材をマッチングさせるんです!」

…と熱く語るアズマ。

彼はマジで真剣に語っているという事は分かる。そして、本当にそんなマッチングが出来れば素晴らしい…とは思う…

が、しかし、
でも、
だって…

そんな事一朝一夕で出来ますか?…出来るわけない。中央線に飛び込む人を探して、新潟の妙高に移住させる…無理無理無理…笑…単なる妄想、実現不可能…NPO活動にもならないでしょ…

とは思いつつ、

「ふーん。アズマさん仲間とNPO作って、都会と田舎を繋ぐマッチングNPOを主宰するんですか〜。」

「はい!熱」

「コジマさん協力してくれますか?!」

「まあ、いーよー。」

「本当ですか!ありがとうございます!」
「まだ、新潟に知り合いが妻と妻の父母以外にほとんどいないので、コジマさん頼りにしてます!」

「は?」

アズマと言う男は未知なる生物である。
45歳を手前にして、自身の妻の実家である新潟県妙高市に拠点を移そうとしている。妻と子ども2人を神奈川県に残し、自身の周りには素晴らしいプロボノ人材や人脈がある。その一点のみで移住を考えている。

アズマという男、

彼は人生の転換期を迎えている。

私には到底真似は出来ない。

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