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人は運動が好きだけど嫌い

基本的に人の脳内には運動に関して二つの矛盾した機能が備わっています。

人は狩猟採取時代、自分より強くて大きい動物を仕留めるために、集団で何キロもその動物を追い詰め、動物が疲れ果てた時に仕留めて食糧にしました。
だからその時代の人は他の動物より多くの距離を歩けたのです。
それは長い距離を歩く事でそれが喜びになる神経伝達物質が脳内に分泌し快感を得られたから。

だから動き続けると脳は喜ぶ。
これは今の人類の脳も同じです。

ただ狩猟時代の人は食料がないから動いた。
食糧が十分にある時はほとんど動かなかったらしいんです。

食が満たされている時、生きるための必要性がない時には動かない。

これも人の習性なんですね。

でもだんだんと人は動く快楽を狩猟とは結びつけずに得る方法に気づいた。

それがダンスと格闘です。

獲物が獲れた感謝を込めて火を焚いて周りで踊ったり、収穫を祝って殺し合いではない格闘を神に捧げたりするようになった。

これが格闘技の始まりではないかと言われています。

そういった本能的に運動を求める動物としての機能が、現代人はどんどん失われている。

学校体育は技術と競争だからみんなが動く喜びを感じられないし、生きるために獲物を探す必要もない。

だから大切なのは小さい時から上手い下手じゃなくて動く楽しさを脳に刻み込む経験をすることですね。

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