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蜜月の刻(とき)

思わぬところでゲットした3人目は社内から・・・・

編集社企画部:望月ますみ

「すごい企画ですね」
「編集長が乗り気なの」
「へぇ…。サクサクやっちゃいましょ」
「じゃぁ、始めます」

「初体験ですよね…。あまり思い出したくないけど」
「みんなそういうよね。なんでだろ?」
「やっぱり、カッコ悪いから?」
「カッコ悪かった?」
「そうですね、今思えば」

「わたしの相手は年下だった。そして彼は、経験者で…わたしは処女。この場合どういう心理が働くと思います?」

まさか・・・・?
「初めてだと思われたくない…?」

「正解。だから精一杯振舞った。初めてではないけど、慣れてない風をね」

どういうことだろう?
男性にとって自分の彼女の初体験が「自分であること」はとても嬉しいことなのに、対する女性は・・・・?
年齢や歳の差によって、それと知られたくないと思う。
自分が「処女」であることは、決して悪いことではないし、相手にとっては好印象を与える材料にもなりえるのに、こうも「経験者であること」にこだわる理由はなに?

「なんで初めてだと思われたくないの?」

「20歳だったし、相手は年下なのに経験者だったから…見栄かな?」

「見栄張る必要ある?」

「あったのよ、あの頃は。今思えば無駄なあがきだったと思う。多分、バレてたから」

そう言って彼女は舌を出して笑った。

いつもお読みいただきありがとうございます とにかく今は、やり遂げることを目標にしています ご意見、ご感想などいただけましたら幸いです