犬とパソコン__2_

ザ・連載

連載というと思い浮かぶのは『新聞』・・・・でしょうか
今なら、ある程度のストックがあるんだろうな…って想像できるけど、毎日あの文量を継続するって、単純にすげ~なぁって、小説家ってすげ~なぁって思ってました。そして自分にはできね~なぁとも思ってた

次に浮かぶのは雑誌等の連載だろうか…1Pとか2P見開きの特別枠。これはコラムとかエッセイが多いけれど、小説もまれにあるよね。だいたい12ヶ月 ⇒ 一年分くらいで本一冊って感じの。わたしはこれに憧れましたね
音楽雑誌に連載される『恋愛小説』ってとってもおしゃれでキラキラしてて羨ましかったことを覚えています。作詞も手掛けるアーティストさんの頭の中って、とても広い世界なのか、独特の世界観…そればかりではないでしょうけど「連載持ってる」って言えることがステイタスって思ってた

note開始日から連載が始まった『オスカルな女たち』は、開始から既に1周年を迎え、実に16ヶ月ほど…まぁわたしの連載は新聞ほどの長さもなければ、スマホの画面で読み切れるだけの文量ではありますが、それが1年以上となると、本一冊というわけにはいかなそう

わたしはだいたい1ヶ月~2ヶ月分の下書きを持ち、更に1ヶ月~2ヶ月分のストックがあって書き進めていました。が、なにせ遅筆! ゆえに今は手元のストックがない状態で、結果1ヶ月程度の下書きだけでやっています。…要は1ヶ月の締め切りがあるような状態にあります。これって、すごく心細い:;(∩´﹏`∩);: ものすごくあおられてる感半端ないです。と、同時に不安
進行状況に余裕がないのでおかしな文章になりはしないか、途中で途切れてしまうんじゃないか・・・・と

まぁ、そんなこと考えてもキリがないので頑張って先に進むだけなのですがね、なかなかそう言葉通り簡単にはいかないわけです。終わりが見えているとはいえ、ちょっと難しい局面でもあり、進まないというよりは進められない。1日数行なんて日はざらで、さくさくとはいかないのです。あ、なんかいいわけじみてる・・・・大丈夫、やります!

高校時代に関わらず、おそらくわたしのような人種は「漫画研究会」とか「アニメ同好会」とか、それらしい集団に所属しているであろうことが想像できるだろう。が・・・・否。羞恥心の塊のわたしには狭き門だった。別に拒絶されたわけではなく「わたしなんか…」という個人的理由でなんとなく敷居が高くて門(部室のドア)の前でUターンしてしまった

それらの中で行われる「同人誌」や「会報誌」に興味がないわけではなかった。友人も性欲的にやっていたし、とっても楽しそうだった。だけど、そこに混ざろうという気にはなれなかった。誘われたこともあったけれど、まだまだ自分のそれは「他人の目にさらせるものではない」と思っていた。単に自信がなかった(;^_^A

同人誌は「卒業文集」や「卒業アルバム」とは違う。素直で無邪気な私用作文というわけにはいかないのだ。なんだか「重い」気がした。とてもわたしには気軽に参加できる場ではないと思ってしまったのだ。勝手も解っていなかった。多分知らない世界に足を踏み入れる勇気がなかった
短い学生生活の中、どれだけそれを続けられるのか、出来るなら長期にわたってやっていきたいとも思っていた。だから、付け焼刃にちょっと知り合っただけのつきあいでの共同制作というのも不満だったのかもしれない。実際のところ、部内での会報誌というのがあったが、不定期で危ういものだった

学校を卒業してからもひとりで黙々と書き続けていた。だけど、周りに同じ趣味を持つ友人がいた教室と違い、ひとりの部屋は活気がなく、なかなか筆が進まなかった。時々友達と作品を見せ合うことはあった。でも見せるとそれだけで満足してなかなか完結することが出来なかった。だから今も、それがコワイ。まだ完結していないものを「連載」しているから

連載がとてももどかしいことも知っている。月刊誌、週刊誌、どれをとっても待ちきれない。ドラマも然りで、せっかちなわたしは1シーズンを我慢して、一気見するタイプだ。だから『オスカルな女たち』もまとめ読みを…と思い、でも焦らす心理もまた悪くない…と、わたしはあの頃できなかったことを楽しんでいる
でもあの頃とは違う。わたしは完結させるために『連載』しているのだから

わたしは無職。ただの主婦。主婦の仕事は家事全般。でも世の中ではこれをあえて「仕事」とは呼ばない。でも、職業欄に「主婦」とあるのはなぜだろう? そんなことはどうでもいいけど
なにが言いたいかというと、わたしが日々やっていることは未だ「趣味」の域を越えず、当然ながら「仕事」とは呼べない。でもね、毎日少しでも時間が空くと、膝から愛犬を下ろして机に座る。愛犬は当然のように、相棒のようについてきて隣の席に乗り、わたしはパソコンを開く。まるで「仕事」をしているかのように…わたしはそんな今の自分が好きだ
徹夜して、必死で自分の頭の中をタイピングしていたあの頃のような、この時間が好き。そして焦らして、焦らされてるひとたちに期待されたい。わたしがみんなのnoteを見てそう感じているように・・・・



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