見出し画像

身に覚えのないことに恐怖する

子どもの頃の記憶って、どのくらい覚えているものなんでしょうね?
あるいは、子どもながらに覚えていたくない程のイヤな記憶だから消去したのでしょうか?

そんな気がする信じがたい過去がわたしにはいくつかある

自分がBabyの頃の記憶を持っているひとって、どのくらいいるのかな?
わたしのBaby期のアルバムには、今は亡き母方の祖父母との写真が多数残っている。その中にはお蚕様の作業現場もあり、わたしはなんとその作業台の上に座らされていたりするのだ(;一_一)

作業場といっても玄関から庭先に欠けて屋根が張ってあって、その下で作業をしていたので正しくは軒下? その昔は茅葺屋根で、家の中には土間があり、玄関の敷居が高くなっている涼しい家屋。玄関前は無駄に広かった懐かしの…ってやつです

余談ですが、この今はなき「高い敷居」は縁石よりちょっと高いいっぽんの木で、そこに乗るとエライ勢いで怒られたものです。ご先祖様の頭だったか、仏様だったか…でも子どもには本当に高くて、ちっちゃい時はまたぐのが大変だった。よくある「敷居を跨がせない!」という語源はここからなんでしょうかね?

波トタン? 透明の明かりの取れる屋根もすっかり茶色くなってました

お蚕様の作業台って、桑の葉がいーーーっぱい敷き詰められていて、あの、白いうごうごしたやつらが必死にそれを食べている作業台のことです。ちょっと、今はアルバムを開きたくないので、そんな絵面は載せませんが…

作業をしなくなってからも、こういうものがたくさん母の実家に残ってました

考えられますか? Babyをそんな蚕畑のようなところに座らせるって!?
なにも知らないからと言って、それはあまりに気持ち悪すぎる。しかも、わたしはよく、それらを掴んで口の中に入れていた!?・・・・衝撃の事実があるらしい

ひーーーーーー(ノД`)・゜・。

もちろん覚えてませんよ、わたしは!
そして母親に訴えましたよ「あかちゃんになにさらしてんねん!」と!
すると母は悪びれず「口ん中に入れるとひゃっこくて気持ちいがったんだ」と答えた

いやいやいやいや・・・・食べちゃったらどうすんのよ?
「蚕さまはあかんぼの口よりデガイから自分で出てくる」・・・・

い、ゃーーーーー(Д゚ノlll)ノ 

聞きたくない、聞きたくない、聞きたくない!って、なりません?
赤ちゃんの口の端からうごうご出現する白いあれ…もう想像しただけでも身の毛のよだつ!

おかげでわたしは、大嫌いですよ、たとえそれが素晴らしいシルクのもとであろうとも!!

そんな見えない過去を抱えつつ、そこから数年ののち、童謡の『サッちゃん』を覚えた頃に次の悲劇はやってきた

サッちゃんはバナナかもしれないけど、黄色は黄色でも、たゆちゃんはみかんが大好きだったー笑

みかんが好きだったことなんてまるで記憶に御座いませんがね、こちらにも逸話が潜んでいるんです・・・・

たかがみかん、
されどみかん、

わたしが幼少の頃のおやつは「にぼし」か「なまたまご」だったような貧乏生活ですから、みかんは夕食後にひとつだけ。あとは大人がたくさんいるときとか、お客さんがやって来ないと出てこなかったんですよ。しかもね、毎回1個しか食べれない。皮を剥いてまる一個、そんなの3口で終わるわ

だもの、そりゃぁ夢見ちゃうわけよね?

いつか腹いっぱい食べてやる!

ってさ (^^♪

昔の人はよく言いました
みかんを食べ過ぎると「黄色くなる」と!

そんな経験した人いますか?
これ、ひどいと黄色いのが残るそうなんですよ

体が黄色くなることがどれほどのことなのか・・・・未だに解りませんが、そんなことあるものかと、ただ子どもを「怖がらせるため」に言っているだけだろうと高をくくっていた
別に鍵のかかった場所にみかん箱が置いてあるわけじゃないので、盗み食いしますよね、普通に。みかん箱の傍を通りがかるたびに、ちょいちょいと笑

まぁ当然、食べることを禁止されるわけです。そしてみかんの箱も、高い所や子どもが入れないようなところに隠されてしまう。だからといって諦めません、こちらも必死で探しますよ。お客さんが来るたびに、みかんがどこから出てくるのか…と、目を皿にして探ります。いたちごっこ

見つけたら即食べる。怒られる前になんとしてでも口に入れる! 見つかってぶっ飛ばされてたとしても口の動きを止めない!!

お客さんがいる間は、大人は手薄
お客さんがいなくなるまでむしゃむしゃと・・・・

なんでしょう? こうなると意地なんでしょうかね?
当時の気持ちはまったくわかりませんが、とにかく取り憑かれたように食べていたみたいなんです。おそらくそれで耳の後ろにお灸をすえられたこともあったはず (>_<){そこまでして止める?

盗み食い…とはいえですよ。ご存知の通り、みかんには皮があり、剥いて食べるとバレてしまうんです。いくつ食べたか、と

だから、バレないよう工夫したんです。子どもながらに証拠隠滅を図ろうと、わたし、皮ごと食べてたらしいんです、あれ (=゚ω゚)ノ

なんというか、これがいわゆる「学習」というやつなのでしょう

でもそれも長くは続きませんで、こっぴどく怒られるわけですよ

・・・・が、お客さんが来れば出てくることは知っていた!
なので、お客さんが来ると人見知りのないたゆちゃんは「こんにちわ~」とみつゆびついてご挨拶をしてから、にこにこと気分を良くしたお客さんの膝の上に乗り、吸い込むようにお客さんの剥くみかんを食べていました
まぁこれが最後の手段ですかね

そしたらね、もうわかりますよね? 

はい、黄色くなりました~ヾ(≧▽≦)ノ

病院送りです、たゆちゃん。背中がまっ黄ッ黄だったと言われても、証拠写真が残っているわけでもなければ、記憶もないのでそんなの知りませーん!

けど、黄色くなった背中を、バッチバッチと母親に叩かれ「二度とみかんに手を出すな!」と、本気でみかんの断食道場が決行されたのでした
多分その頃のたゆ家には、みかん箱がなかったんじゃないかな~と思います

まだ妹も生まれていなかったから、3歳まえくらい?
どうしてわたしの歌が出来なかったのか、みかんが大好きで、背中が黄色くなってしまったたゆちゃん…って、ネタ的には最高なのに、世の中ではバナナを半分しか食べられないサッちゃんの方が、かわいかったのね

いつもお読みいただきありがとうございます とにかく今は、やり遂げることを目標にしています ご意見、ご感想などいただけましたら幸いです