カードローンはドロ沼への入り口です。ご利用は計画的に。


こんにちはこんばんは、ぐっちーです。

厳しい寒さが続きますね。今日も元気に、雪かきからのスタートでした(笑)
相変わらず案件が立て込んでいるというのに、営業開始前からすでに力尽きてましたね(笑)

カードローン利用者数の増加

さて、本日のテーマは「カードローンはドロ沼への入り口」です。
最近、実務での肌感覚ですが、カードローンの利用者が増えている気がします。全国銀行協会の2020年3月31日時点での調査によると、20代~60代における一般消費者における銀行系カードローンの借入利用経験数は13.7%利用意向(使いたいと考えている人)は20.8%にも及ぶそうです。

僕の意見ですが、この増加傾向の原因には、

・ATMで必要な時に手軽に出金できる
・CMに女優やアイドルを起用し、カードローンという商品がカジュアル化している

が挙げられます。

カードローンの口座を持っていれば、ATMでいつでも手軽に借り入れができます。また、最近ではATMカードローンと呼ばれる、お客様が窓口に来店せずとも、ATMでの操作で申込をしていただき、審査、そしてカードを郵送で交付するという商品が主流となっており、その手軽さがメリットです。

CMに女優やアイドルを起用することは、一種のハロー効果のようなものです。例えば三井住友銀行カードローンのCMには吉高由里子さんが出演しております。YouTubeの広告に、よく出てきますよね(笑)
以前は、「消費者金融」「闇金」「サラ金」といった暗いイメージを持たれがちだったローン商品も、現在では「カードローン」や「キャッシング」という横文字を利用することで、「借金をしている」という意識を薄れさせ、気軽に利用できる空気感を作っているわけですね。法律で過度な利用を禁止したり、利息の過払い請求をできたりと、業界全体をクリーンにする動きもありますが、ここでは割愛させていただきます。
加えて、人気の女優やアイドルをCMに起用することで、よりイメージアップを狙っている側面もあります。肝心な金利や、「ご利用は計画的に。」という有名な決まり文句はあまり目立たないようになっております。


カードローンの危険性

ここからはカードローンの危険な側面についてお話します。他の銀行のカードローン商品を網羅できているわけではないので、僕の勤めているところの商品をベースにお話ししようと思います。

金利に関しては、フリーローンと同様、極度額や利用者の信用状況に応じて一定の幅の中で決まります。
フリーローンと大きく異なるのは、月々の返済金額です。フリーローンだと、借入金額を返済回数で割り、利息を加算した数が返済額となり、返済期日まで一定です。しかし、カードローンは、前の月の借入金額によって返済額が変わる、「残高スライド方式」がほとんどです。

この「残高スライド方式」こそ、ドロ沼への入り口と、僕は思っております。

例えば、前月の借入残高が1万円~10万円なら、翌月の返済額は5千円ですよ、みたいな感じです。
今のはあくまで例ですが、借入額に対して返済額が少ないのが特徴です。これが、残高スライド方式のメリットであり、デメリットです。クレジットカードのリボ払いと、要領は同じです。

借入額に対して返済額が少ないと、いつしか自分が借金をしている意識が薄れていくのかもしれません。先日、返済に関するご相談を受けたのですが、その方は「普通預金から出金するのと同じ感覚でカードローンから借入をしていた」と言っておりました。完全に、感覚が麻痺してしまったようです。


実務上、債務整理の手続きをすることもありますが、その対象はカードローン利用者が多いなと感じます。

あくまで、カードローンは借金。自分のお金ではないということを自覚しないと、借金が膨れ上がったまま、いつまでも返済が終わらない負のスパイラルに陥ってしまいます。ご利用は、計画的に。

カードローンに関しては、行動経済学の側面からの分析もあるので、そのうち書いてみようかな🙄

それでは、今日はこの辺で‼




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