見出し画像

5kmチャレンジ パークラン③

今年3回目のパークランを走ってきました。
今回パークランに向けて練習をする中で「目標を持つこと」のいい点に気づきました。

1回目はタイム的な目標は持つことなく、現在の走力を知ることを、2回目はレースの駆け引きを経験することをテーマに挑みました。
3回目になると次第に現在の走力レベルが理解できるようになり、「今回がこのくらいなら次回はこれくらいで走れるかな」と自然と考えるようになります。
2回目が17分5秒でそこから3週間、体力が上がっているのを考慮すると今回は16分40秒くらいで走れればと、もしくは16分40秒くらいでは走りたいなというのが本音でした。

前回までの経験上17分を切るとなると競り合う相手がいる可能性は少なくなります。そのため今回は最初から先頭で進めることが懸命と考えました。
予定通りスタート直後に先頭に出て走ります。後ろに一人ついてくる選手がいましたが呼吸が早い段階で上がっているので最初だけ飛ばしている人と思いましたが、しばらく経っても離れないことが気になり始めます。
5分が経過しても呼吸、足音はすぐ背後から聞こえ、予想外の展開に次第に焦りが生じ始めました。こうなると体の疲労に敏感になり、最後まで持つかなど不安も感じます。10分経っても差は変わりません。
次第に胃にも負担を感じ始め、このきつさに慣れていないため「ペースを落としたい」そんな気持ちが打ち寄せてきます。しかし少し足音が遠かったのが分かると「もうちょっとペースをキープ」と自身に言い聞かせて粘ります。
脚も疲労困憊で今にも吐きそうになってきて、思った以上に苦しさを感じると自分の弱い面を知ることができた最後でした。
「他人の走りを見てるだけの時は、自分ならこうする」と考えがちで、しばらく全力で走ることから離れてこの苦しさを忘れてる時は尚更です。しかし、いざその苦しさに置かれると口ほどにもない自分の弱さを実感できました。

さてタイムは16分42秒と少し目標に届かず。内心ここまで追い込んだのだから16分20秒くらい出たのではと期待しましたが甘かったです。
今回走ってみて苦しくなった時に思ったほど粘れない自分がいることが分かりました。次は練習でもタイム設定をして目標のペースに自信をつけるように取り組んでみようかなとか、もう少し苦しさを練習でも出してみようかなとか、そんな感じで
「じゃあその記録を出すためにはこんな練習したらいいんじゃないのかな」など次からの練習に対して興味が出てきます。
最初は毎月のパークランチャレンジのつもりでしたが、16分20秒をここで切れたらまたトラックレースにも出場してみようと思えるようになりました。
スキルが上達すればそれに伴い、新たなやりたい事も見えてきます。

2回目が終わってから自然と抱いてきた3回目への目標。そして今回が終わり次回に向けて自分が練習に取り組む意義が理解できるようになり、目標を持てたおかげで練習の過程に集中できていると思います。
練習が好きになるというと少し違う気もしますが、その興味の先(こんな練習をやったらその目標が達成できるだろうか)を知るには練習をしないことには分からないということです。
目標を持ってランニングに取り組む、その背景には個人の興味の存在があるように感じます。

しかし目標の存在により失望したり、苦しく感じる人がいるのも否めません。
私なりに思うのは「目標を持つことが目標に執着する」に変わり始めた時が危険な合図と思います。
目標へ執着し始めると次第に練習過程への興味が消え、結果主義へとなってしまいます。しかし毎回記録や順位などの目標を達成し続けることは難しいのが現実です。その度に失望してしまっては苦しさから逃れることができません。
目標を掲げ練習に興味を持って取り組めてる場合は、その結果が良くても悪くても次の過程への興味を育む栄養素となります。おそらくランニングでなくても何かに取り組む楽しさはこのプロセスにあると思います。

執着することで結果を気にし過ぎてしまうと、進歩している事実を忘れてしまいがちです。今のレベルから練習、目標をスタートして「まだ良くはないが、進歩はしている」を理解できるだけでも気分はいいものです。

また目標へ執着しすぎる人が今度は目標を放棄してしまうと残るのは空虚ではないかと。
目標に執着して苦しみ、いずれ放棄する。こうなると負のサイクルで目標は必要、不必要など極端な考えに陥る原因なのかなと思います。

私も目標を持って練習するから極端に目標に執着しすぎて日々の練習が苦行のように感じた時期を何度も経験しました。
「このタイムで走らなければいけない」毎回そんな姿勢で練習に挑めば興味を抱く余地はありません。
「こうしたらどうだろう」が「こうでなければいけない」こんな考えに変わり始めた時が執着へ変わりつつある時だと思います。
走るのが苦になってきた時は目標に執着している時か放棄しているときかもしれません。

その点を気をつけながら今年は目標を持ったランニングを続けたいと思います。

5kmチャレンジ
1/21 :17分43秒
2/18: 17分5秒
3/11 :16分42秒


日常からの学び、ランニング情報を伝えていきたいと思います。次の活動を広げるためにいいなと思った方サポートいただけるとありがたいです。。