ランニングの練習からネット制限に役立った話
「あー2万円か、どうしよう」
英文を読む時用で2万円ほどする電子辞書を購入した時のことです。数日間ほど電子辞書の購入を渋っている自分がいました。というのも携帯のアプリで辞書を入れれば費用もかからず済むからです。なんでわざわざ便利なものがあるのに、今更電子辞書などを買う必要があるのかという抵抗がありました。
しかし読書や勉強をするときに携帯をすぐそばに置くことが集中の妨げになっていました。携帯の辞書で調べようと手に取るたびに違うことをし始めたり、通知がくるとその度に中断せざるをえなかったりして、結局何も達成できてないことが悩みでした。
指を少し動かすだけでウェブ上を色々巡ることができます。本、ノートの隣には常に誘惑物が存在する状況でした。
もう一つの問題は以前住んでいた家はインターネットがフリー利用できる環境でした。ネット料金が別途かからずに済むため魅力的でした。パソコンを一度ひらけばそこには無限のインターネット世界が広がります。
携帯を遠ざけても、パソコン作業の時になるとこの環境では切り離すことのできないインターネット問題。
資料を作ったり、考えを文章にまとめようと作業に取り掛かります。一度分からないことに直面すると調べるためにワンクリックでネットの世界へ。気がつけば調べようとしていたことは忘れて動画を見始めていることもありました。
一度、動画がスタートすればそこからは負の連鎖のように次の動画、また次の動画と、負の連鎖が続き、「よし作業はまた今度やろう」でよく分からない時間の過ごし方をしたことは何度もあります。
今度こそは動画は見ない、ネットサーフィンもしない、と決めてもそんな意思はネットの誘惑の前では歯が立ちません。また次の日も同じことをやっているだけです。
このなんでもできる誘惑物は便利な反面、特定の行動が決まっている時には驚異的な害となります。
こんな問題解決のヒントを与えてくれたのがいつも行うランニングの練習です。
「いつもどこ走るの?」
ランナーでない知人から聞かれた一言。
「公園の中走ったり、速く走る時は競技場使ったりかな」と当然のような感じで答えると
「同じところぐるぐる嫌じゃない?他にも走るとこあるのになんでその公園?」とさらなる質問が。
答えはシンプルに「邪魔がなくて走りやすいから」でした。
またインターバル走をやる時はお金を払って競技場を使い、さらにできることが制限される場所を選びます。ランナーの方なら当然と思えることかもしれません。
走る以外の邪魔が入らないように、目的達成のために制限された場所で練習することは当たり前のようにやっているのに、その考えを日常に応用できていないことに気がつきました。
ランニングの練習で用いる目的以外のできることに制限をかけるからアイデアを得て、英文を読む時に携帯の邪魔が入らないように電子辞書の購入に至りました。
またパソコンのネット、動画の見過ぎに対策として、引っ越しを機に家にインターネットを繋げないことにしました。それにより家でのパソコン作業はネットなしでできることだけに専念します。最初はかなり抵抗はありましたが、集中しやすい環境の出来上がりです。
もちろんどうしてもネットを使用しなければできない作業もあります。その時には携帯のテザリングを使用します。デザリングできればいつでもネットに繋がるのでは思いましたが、その対策として楽天モバイルのアプリが役に立つことになりました。
以下のような表示を見ると使用量が分かります。20GBを超えると1000円罰金というようなゲーム感覚でやっています。
というのもZoomなどビデオ通話を行うと1度に1GBほど使用してしまうので、他のことに使っていては1ヶ月で20GBは超えてしまいます。動画なんてみればあったいうまでしょう。
ランナーの性質からか、数字を削ることに力を注ぐことになれているため、使用量が少ない月で自己ベスト更新なども楽しんでいます。
こんな感じで目に見て使用量がわかることは意外な形で制限に役立ちました。
実際に電気メーターが目につきやすい場所に設置されている家では同じ地域で同じような大きさの家間でも電気使用量が少ないというデータもあるほどだそうです。
こんなことを知り合いに話せば「1000円くらいいいじゃん」と言われることもあります。実際の問題は1000円ではなく、目的に向けて集中する時間の確保です。1000円の罰金ゲームはあくまできっかけ作りにすぎません。
ようやくかと言いたいところですが、長年取り組んできたランニングの練習に向けた取り組みをを日常、また他の目標達成に応用できるようになってきたのかなと思います。
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