トレパク】トレースは絶対悪、という風潮?
絵を商品として売るとき、トレースをすると著作権の侵害に当たる場合があります。そのため、トレパクは悪とたびたび炎上しておりますね。
しかし、絵の学習において、トレースというものが絶対悪かというと、そうではないと思います。学習において、及び、その制作者の能力状況において、トレースは有効である場合がある。
どういったところに有用性があるのか?
例えば、「線画をトレースする」「線画にトレースする」=下絵をなぞる行為で、見ただけでは気付けない線に気づくことができるところです。簡単に述べるなら、対象の理解が進むということです。
例えば、1台の車を10回トレースするとしましょう。すると、その車の形状が、頭に定着して、トレースしなくてもその車を描けるようになるでしょうし、その車以外のデザインをしたときも、「あの車がこうなっていたから、ここはこう描こう」と思い至ることができるでしょう。
↑テキストでは説明が難しいですねwwwwww
理解を促すために、トレースする。
トレースをせずに10回描いたとしましょう。それで見えてくるものもあるでしょうが、形態を記憶するという点においては、おそらくトレースするほうが圧倒的に早いでしょう(憶測です)。それに、認知が歪んでいると、どんなに見ても、見えない場合があります。極端な例を上げれば、サイドミラーを認識できない人は、10回同じ車を描いても、サイドミラーを描けないのです。サイドミラーを認知していないため、無意識にそれを描かない状態になるわけですね。しかし、なぞる行為であれば、認知の歪みを取り除いて、その対象を描くために必要な線を抽出し、理解することができるでしょう。
ということで、初学者にとって、トレースをして覚えるというのは、有用なトレーニング手法ではないかと思うのです。
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