賛成したくないシステムには「NO!」と言いたい
●賛成したくないことをムリヤリ賛成したことにされるのはイヤだ
という呟きです。
今、賛成したくないことはたくさんあります。
おもに社会システムです。
たとえば年金とか。増税政策とか。その他もろもろのやつとか。予算の使い道とか。
子育て支援やシングルマザー支援や学校教育対策など若い世代への支援にはこれでもかというくらい予算を出し渋るのに、海外へ原発を売り込むためならポンと巨額の予算が投じられるとか。
もちろん、それが政治的には正しい戦略なのかもしれません。
でも、賛成してるわけじゃないんですよ。
ここがポイントです。
●黙っていると、賛成してることにされる
秋元康さんの「サイレントマジョリティー」じゃないけど、
この世界って黙ってると、自動的に賛成したことにされてしまいます。
かといって反対するためには、相応のコストとリスクを要します。
要するに「反対!」って言うの、すごくめんどくさいんですよね。
それに「反対!なんて声を荒げるの、イタい」っていう空気までできてしまう。
よくできたシステムです。
そうやって、
めんどくさい
なんて言って、
本当は反対なのに黙っている。
でもそれって実は、けっこうヤバいことなんじゃないか?
とあるときふと思って、
そしてその論理的な根拠が導けましたので、後述します。
●賛成したくないもの4選
①年金
この制度、本当は、30代以下の人間は全員声を荒げてブチ切れなきゃいけないくらい、ひどいものかもしれません。
「定年後にもらえるよ」という約束のもと支払っているはずですが、そもそも「受給開始年齢の引き上げ」なんていうルール変更が可能なクソゲーであり、“おそらくは”払った額より少ない額しか受け取れません。
年金って、人口が増え続け、経済が成長し続ける「上昇トレンド」のみを想定して作られたシステムだから、人口が縮小し経済がスリム化する「下降トレンド」の状況に対応できるようになってないんですよね。今後、突然人口が増大に転換することも経済が“在りし日”のように成長していくことも背景条件的にあり得ないので、早急に下降トレンド仕様に作り替えるか、新しいものを作り直すべきです。
②舵切りの方向
少子化時代なんだから「子どもをつくらない夫婦あるいは人がいるのが普通」という価値観を形成し、そして「子どもをつくる夫婦あるいはその人を応援する空気」を形成していくべきだと思います。
ところが未だに「少子化対策」とか言ってまるで子どもをつくらないのが悪いことのように煽るのはなぜなんでしょうか。
経済も、低成長時代に突入しました。ここから目指すべきは、背景条件に合わせた、社会システムのスリム化・リフォーム・循環型構築だと思います。
ところが、今のこの国が切っている舵の方向は、未だに大きな経済発展を目指した大きな政府、大量生産大量消費の発想です。
③増税
したがって今後も、「増税」が続けられるでしょう。この日本という巨大な(と彼らが思い込んでいる)船を沈まないよう運営し続けるために。
私は個人的には、「政府」や「教育機関」や「企業」などの「大きな他者」に責任を依存する他者責任主義には限界が来ていて、これからは自己責任主義へ転換していくべきだと考えます。
④政治体制そのもの
たぶん若者はほぼ全員思ってることだと思いますが、政治ってなんだかアナログで古くさい感じがするので、パッケージごとリニューアルしたほうがいいと思います。
これからは、必要最小限の政府の実現と、AIの積極的導入・そしてフル活用。それが、この年老いた国が取ることのできる、唯一の活路に思えます。
それが絵空事だと言うのなら、せめてネット投票くらい導入して欲しいのですが、聞く耳を持ってもらえません。
●本当は反対なのに黙っている、がヤバい根拠
問題は、です。
このまま、ガタがきている現行の社会システムをほったらかしにして、いよいよ、マジで立ちゆかなくなったとき、「破綻」と呼べる状況が訪れたとき、それ以上のことを、誰もどうにもしてくれないし、誰もなんの責任も取れないし、誰もなんの保証もしてくれない、ということです。
要するに「グダグダになって終わる」だけなんです。
私たちは3.11を経験したので「グダグダになって終わる」というのが実際にどういうものか、よくわかっていますよね。そしてそれが現実に起こり得るのだということも知っています。
たぶん、「破綻」のときが来ても、おそらくは3.11のときみたいな、ああいう感じになって、責任者と呼ばれる、全員が全員、その瞬間から他人事みたいな顔をし始めて、隣の人となすりつけ合って、そうこうするうち、いつの間にか、グダグダになって、で、気がつくと終わっている、みたいなことになるだろうというのは、容易に想像できます。
そうなんです。
別にその中心には、旧社会システムを強要してくる意地の悪いオッサンがいるわけでもなければ、旧社会システムを守り続ける意固地な集団が存在するわけでもありません。
ただ、なあなあで賛成していた自分がそこにいるだけ。
そこで泣きを見るとすれば、自分のせいなんですよね。
ガタが来ているのをわかっていながらほったらかしにしたのは自分だし、
システムが古いまま新しくなっていないのだとすればそれは、若い世代の怠慢でしょう。
だから、とりあえず、「NO」と言おうと思った。
「賛成したくない」と思うんなら、「NO」と言おうと。
言えずとも、どこかに書いておこうと。
幸いなことに、今は一応「NO」と言えるツールを持っています。
このnoteです。
「NO!」
って、ほら、言える。
ほとんどノーリスクで。ノーコストで。
いいよね。だって言論の自由だし。
そんなわけで、私は、年金制度も、原発も、政治体制そのものも、現状維持のまま使われ続けることには、反対です。