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トルシエと守田のインタビューが示すもの

アジアカップで敗戦した日本代表について、トルシエが単独インタビューに応える記事がNumberに掲載された。

同じくNumberに、イラン戦後の発言が取り沙汰された守田の記事が掲載されている。

表現は違えど、2人とも指摘していることは同じだった。

トルシエはコレクティビィティのなさ、守田は軸のなさと言う表現であったが、要するにチーム全体の戦略がないと言うことを指摘している。

コレクティブな戦略については、古くはオシムが指摘していた日本人の弱点で、チームに海外組が多数いる現日本代表においても、いまなおそれは克服できていないのだと感じた。

興味深かったのは、守田のインタビューで、ボトムアップ型でうまく行くことがあっても、それは枝葉の部分であり、軸がないと積み上がらない、と言うものだ。例として、スポルティングが中2日でも対戦相手の分析をして、そのための戦術練習をしていることを挙げていた。

ハリルホジッチは、その規律順守の姿勢から選手と不協和音が起き、残念ながら解任となったが、それ以降、個のレベルが上がり、日本らしいボトムアップ型のコミュニケーションは浸透しているが、代表チームのチーム戦術は進歩していないのかもしれない。

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