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ドイツに来て一番困ったこと

Note共同マガジン VACILANDO のリレー企画記事です。
eiko@カナダ さんからバトンをいただきました。
eikoさんのバトン記事は「オタワで食べた美味しい食べ物」がテーマでした。
ぼくのイメージでは「カナダと言えばメールプルシロップ?」ぐらいしか思い浮かばなかったところ、それだけじゃないんだぞ、ということを教えてくれました。

そして、ぼくが受け取ったお題は「ドイツに来て一番困ったこと」です。

ドイツでの生活はもちろん日本と比べると不便なことはあります。
ただ、不便に鈍感になってしまい、お題に沿った話がパッと思いつきません。
少し昔の事も思い出しながら、何が一番困ったかなぁと考えてみました。
そして思い出しました。きっとこれが一番困ったことです。

夜の特急電車(日本の新幹線に該当するもの)が遅れに遅れ、その日家に帰ることを諦めた。

これは日本でもありそうな話ではあるものの、ドイツでは少し事情が異なります。
日本の新幹線が止まるってこういうときって、台風や地震の被害にあったときですよね?
ドイツは天災が少なく、そういったものの影響ではありません。
シンプルに乗る予定だった電車が大幅に遅延して、乗るのを諦めることになったのです。

ご参考までに、ドイツの交通事情はなかなかなものです。
バスに乗っていたらドアが故障したから全員降りてくれと言われて次のバスを待つことになったり(最初の年に1度だけ経験あり)、
普通電車に乗っていたらある駅で突然全員降ろされて、次の電車もしばらく来ないから別のルートを使ってくれと案内されたり(この1年半の間に1度だけ経験あり)、なんともいろんな経験ができます。

さて、この日に何が起きたのでしょうか?
この日はデュッセルドルフに滞在していて、夕方出発の特急電車に乗ってベルリンに戻る予定でした。
直通の特急もあったのですが、途中のハノファーで乗り換えると値段が安くなる。
なので乗り継ぎの切符を買っていました。
今思えばこの選択が間違いでした。

ハノファーで電車を降り、乗り換えの電車を探します。
すると電光掲示板にはすでに60分遅れの表示。まずいことになったぞ。。
とはいえ、まだギリギリ帰宅できる時間。夕食を食べながら待つことに。
夕食を終えて再度時間を確認すると、さらに60分の遅延。
22:30出発ぐらいになっていました。これはさすがにきつい。
さらに遅延したり、途中のよく分からない駅で運転が終わってしまう可能性もあります。
鉄道会社から無料でキャンセル可能という案内が届いたので、急いで予約をキャンセルし、翌朝の電車に切り替えました。

その日はハノファーで1泊することに。
日曜日だったので、上司に事情をメールで報告し、月曜日は午前中は休暇を取り、午後から仕事をするように調整させてもらいました。

いやー、こんなこともあるのかー、なかなか大変やなぁと思いながら、就寝。
しかし翌朝、さらに目を疑うことがおこります。

朝一で電車の時間を確認したところ、既に2時間の遅延が発生
なんでやねん。

しかたがないので待ちます。上司にも改めて報告。
他の国から来ている上司からは「君もそろそろドイツの電車がすきになってきたかい?」とめちゃくちゃドイツの交通事情に皮肉をきかせたお返事が(笑)
月曜日は終日休暇にしてもらいました。
12時過ぎにようやく電車に乗ります。

月曜日の朝はどうしようもなかったので駅前のクリスマスマーケットを眺めてました

さぁ、電車に乗ってしまえばこちらのもの!
…と思っていたのに、どうもおかしい。進みがめちゃくちゃ悪いんです。
駅に停まったと思ったらそのまま15分ぐらい停車することが頻発します。ときにはもっと長時間停車することも。
結局ベルリンに到着したのは17:30頃だったと思います。めちゃくちゃ疲れた。。
緊急の仕事がなく、休みにしてもらったからよかったけど、この日の業務時間内に帰ることすらできないぐらいの状況でした。

あとで調べてると2つの特殊な事情が重なったため、こんなことになってしまった、と予想しています。

  1. これは事実です。この期間、ベルリン⇔ハノファー間は大掛かりな工事をしていて、そもそも遅延が発生する可能性がとても高かったこと。調べてみたら事前にもドイツ鉄道から通常運行が難しいという内容のメールが届いていました。

  2. こちらは予想です。乗り換えで選んだ2つ目の電車が Flixtrain という格安列車だったこと。ドイツ鉄道でさえ通常通り運行できないなか、同じレールを間借りしている Flixtrain はちょっと優先度を下げられてしまったのかなぁ、と考えています。

特殊な事情ではあったものの、気力・体力共に消耗した2日間でした。
「ドイツに来て一番困ったこと」は以上です!

バトンは英国の大学院に留学中のライター、ルッコラさんにお渡しします!
テーマは「イギリスの大学院のここにツッコミたい!」でお願いします。
外国の大学といえば「日本と比べるとやや入学しやすいものの、入学してからの勉強量が膨大で課題についていくのがとっても大変!」というお話を聞いたことがあります。
ハードな学生生活を送られている中で、
「これってなんだか変じゃない!?」
「思ってたのと違うんだけど!?!?」

というような、おもしろポイントを教えてもらえると嬉しいです!
よろしくお願いいしまーす!

ルッコラさんの自己紹介記事はこちらです。


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