「共産主義のマルクスと資本主義のロスチャイルドが親戚なんて~」世界の真相シリーズ 1

近現代史研究家の林千勝氏による家系図

 30年間もの間定職を持たず、毎日朝9時から夜7時まで、誰でも使えるわけではない大英帝国博物館図書館(リーディングルーム)に通って、資本論1,2巻を書き上げたカールマルクス。

 彼の祖母のいとこハンナ・コーエンは、実はロンドン・ロスチャイルド家の創業者で世界一の金持ちと言われたネイサンの妻でした。コーエン家はロンドンの大富豪。また、マルクスの母方のいとこフレデリック・フィリップスはオランダのフィリップス電機の創業者です。

 それだけではなく、彼の親戚には南アフリカやプロシアの支配層だった人物がたくさんいるのです。つまり、彼はユダヤ系の支配層に属する人間。

 「プロレタリアート独裁」と言う革命理論を発明したマルクスですが、大英帝国で革命を起こそうと行動していた形跡はありません。

 彼が係ったのは、プロレタリアート=労働者階級がまだ全く未熟だったロシアでした。ロシアはユダヤ人に対する虐待が熾烈な国でした。そして、ロスチャイルド家などのユダヤ系資本家の資金により、少数民族であったユダヤ人が指導する形でロシア革命が進められました。

 同じくロスチャイルド系列でフランクフルトのゲットーで同じアパートに住んでいたジェイコブ・シフから資金提供を受けた日本が日露戦争でロシアと戦い、ロシアを負かしました。この敗戦をきっかけに弱体化が進んだロシアで世界初のプロレタリアートによる革命「第1次ロシア革命」が起きています。

 なんか、つながってますよね~。実にめちゃくちゃつながってます。現代の世界が実はどういう形で成立してきたのかを理解するには、この辺りの歴史から遡ってみることは必須です。

 つづく!

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