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姫路の銭湯とサウナが超良かった話
4月。春である。そして出張である。
実家の父親の入院だなんだで大変にバタバタしており、しばらく更新が途絶えてしまった。
謝る相手は特にいないのだが、一応ここに謝罪しておく。ごめんなさい。
現職の親会社では新卒社員が5名入社したとのことで、彼ら向けの会社紹介など講義をやって欲しいと言われた。
今の会社に入ったのが今年1月、出張が4月頭、そして出張を頼まれたのが2月半ば。
ふっっっっっざけやがってなんで俺が行かねばならぬ。
クサクサしながらも発表スライドを作り、フレッシュな新卒たちの前でありがたいお話をしてきてやった。
たかが会社紹介に枠が1時間。半分強は自己紹介で消費してやった。人間やればできる。
その日の夜は焼肉と、酒を少し飲んだ。
正直、現地では知らない人ばかりだったので、さっさと解散してビジホコンビニ豪遊コースとしゃれ込みたかったが、肉は旨かったので結果オーライ。
肉を食らってるときに、親会社取締役に夜の予定を聞かれた。
「ホテル暮らしは好きだがビジネスホテルのユニットバスが好きくないので、近くに適当に見つけたサウナ付き銭湯に行くつもりだ」と話した。
東横インを予約した張本人の総務女性社員が、「えっそうだったんですか?」と少し焦っていた。
次からはドーミーインを抑えといてくれるだろう。
当時の夜はまだヒンヤリするとはいえ、風呂上がりに夜風に当たりながらのんびり歩くのも悪くないだろうなと考えていた。
そしたら、「おすすめの銭湯」があるとのことで、キヤッスルホテルに併設されている銭湯を勧められた。
立派なホテルでありながら、券売機システムによって風呂のみのビジター利用も可能とのこと。
1日の移動と新卒社員相手の講義でかいた汗、そして肉の脂と煙と疲労で心身ともにベットベトのクッタクタなまま直行。
タオル類レンタルしても1000円ちょい。
都内のスパ銭で2000円くらい取られることを考えると、十分安いと言えるだろう。
コンディションバッチリの状態で浸かるお湯は五臓六腑、そして魂に沁みた。
平日の21時過ぎでもサウナはかなり混んでいて、ドライサウナ1回、あとはミストサウナで過ごした。
水風呂の快感で言えばドライサウナ一択なのだが、まあ仕方なし。
(今考えたら、少しでも酒を飲んだあとの風呂だったのでこの辺は自己責任です)
取締役が言うには、炭酸湯がオススメだそうだ。
設定温度37℃という絶妙なぬるさ。
風呂というのは熱すぎるとすぐ出たくなるし、ぬるすぎるとくしゃみが出る。
炭酸湯はそのどちらにも当てはまらない、一生入っていられる気持ちよさだった。
東横インで着るつもりだった寝巻き用のシャツと短パンに着替え、悠々とキヤッスルホテルを後にする。
駅前の東横インまで夜道を10分ほど歩いたが、夜の空気がすごく気持ちよかった。
雨が降った後なので路面は濡れており、空気がほんのりと湿気と熱を帯びていたが、入浴後の肌には大変に心地よかったのである。
宿泊先に着くなり、ベッドに倒れ込んで眠ったのは言うまでも無い。
嘘だ。歯はちゃんと磨いた。
その後、朝まで一切目覚めることは無かった。
残念ながらコンビニ豪遊コースは実現しなかったが、入浴をビジホユニットバスではなく外注するという新しい過ごし方を発見した。
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