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廃品回収で子どもを育む

前回、自治会で「成人を祝う会」を企画して実施した記事を書きましたが、成人を迎える若い人が久しぶりに集まろうという気になった1つの要因というか背景には、自治会にこども会があり、こつこつと地味な活動を行ってきたからです。

その地味な活動とは廃品回収です。だいたい2ヶ月に1回、日曜日の朝に各家の前に出してもらった古紙、雑紙、段ボールなどを子どもたちがリヤカーや台車を引っぱって行って回収してまわります。何往復かして集会所の前に集めてもらい、それを大人がトラックに乗せて、業者まで運んでお金にします。

事業としては地味ですが、けっこう子どもたちは台車を引いたり、リヤカーを引いたりするのが好きなようです。こういう定期的に行う活動が、地元愛を育み、ジワリと効いてきます。どういうことかというと・・・

この活動で子どもたちはちょっと離れた家の子ともお互い顔見知りになり、そのうち一緒に遊ぶようになり、彼らの世間が広がります。廃品回収のなかで小さい子は大きい子に手伝ってもらい新しいことを学びますし、大きい子は下の子の面倒を見たり教えたりしてリーダー的な資質を学びます。年齢の離れたこども同士の接触が生まれ、少子化の中で兄弟が少ない子たちにはとてもいい体験だと思います。

また廃品回収の作業によって、子どもたちは自分の親以外の大人と話す機会がたくさんもてます。作業を通して大人からも他人の子どもに話しかけるきっかけが生まれます。知らない人に話しかけてはダメと教えられている現代の子どもたちに、少しでも多く、地域の中でのコミュニケーションが図れる活動です。

さて、わが自治会では盆踊りや餅つき大会などの子どもたちが沢山集まる楽しいイベントを企画し実施しています。また自治会対抗の地域の運動会にも参加して子どもたちが大勢出場します。自治会にとってはこういう大イベントと同じように廃品回収のような定期的に行う地味な活動をきちんとやっていくことが、地域の下地作りになり、地域愛に繋がる大切な事業なのだと今回改めて感じました。

廃品回収はおすすめです。

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