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お金は大事だよ~

奨学金返還完了通知

高校、大学に通っている間、日本育英会(現日本学生支援機構)から奨学金を得ていた。父が亡くなり、途方に暮れたが、無利子貸与を受けることができ、実にありがたかった。高校時は月額7000円、大学時は同27000円だったと記憶している。家で整理をしていたら、返還の最終振込用紙が出てきた。「最終分1999/6」と書いてあった。大学で借りていた分だと思う。

借りた金は返すのが当たり前なのだが、就職後12年かけて1296000円(月額27000×48カ月)を返したようだ。社会人のスタートは借金返済から始まっていたわけだ。会社に入って先輩と毎日のように飲みに行っていたので金は残らず貯金はゼロ。1990年に研修生として北京へ行った時にもらった給料でやっと貯金ができ始めた。中国の当時の物価は安かったし、そもそも学校だったので使い道がなかった。

最終分を払い終え、しばらく経ってから来たのが「奨学金返還完了通知」だった。年に10数万、月にすれば1万円を返す見当だが若い時の月1万円は重い。カイシャ員となったことで月給にありつけたのは幸いだ。さまざまな要因で返済が滞る人も多いと聞く。遅滞なく返還していれば、借りた総額から返済額を10%減額してもらえたという好条件も非常に助かった。

完了通知を見てものすごく安堵したことを覚えている。

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