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10のニッチ戦略とは?

ハーバード・ビジネス・レビューで書かれていた10のニッチ戦略の備忘録

①技術ニッチ
②チャネル・ニッチ
③特殊ニーズ・ニッチ
④空間ニッチ
⑤時間ニッチ
⑥ボリューム・ニッチ
⑦残存ニッチ
⑧限定量ニッチ
⑨カスタマイズ・ニッチ
⑩切替コスト・ニッチ

↓一つずつの備忘録


①技術ニッチ


業界を牽引するような大企業が持っていない技術分野を開拓する戦略。経産省が選んでるグローバルニッチトップ企業とかまさにそうだな。

②チャネル・ニッチ


他企業が抑えられない特定のチャネルのみをおさえる戦略。大同生命が税理士ルートを抑えて保険販売したのが例。

③特殊ニーズ・ニッチ


一般的ではない限定されたニーズに応える技術、サービスを展開する戦略。タクシーの自動ドアに特化したトーシンテックが例。

④空間ニッチ


限られたエリアに資源集中させて、大企業もシェアを取れなくする戦略。北海道に特化したコンビニのセイコーマートが例。

⑤時間ニッチ


限られた時間だけに事業が集中し、固定費の高い大手企業は、需要の閑散期に固定費が回収できなくなることから、なかなかその事業に参入できない戦略。ドーピング検査のLSIメディエンスが例。

⑥ボリューム・ニッチ


大手が参入するには市場規模が小さすぎる市場を狙う戦略。ハイエンド・アウトドア用品のスノ-ピークが例。

⑦残存ニッチ


製品ライフサイクルの衰退期に入り市場が縮小し、もはや利益が出なくなったため、大手企業が撤退していった結果、残った企業が限られた規模の中で、利益を追求する戦略。現在アジア圏で唯一のレコード製造会社である東洋化成が例。

⑧限定量ニッチ


生産・供給量を意図的に絞ることでプレミアム感を出し、利益を確保する戦略。最近は嗜好性の強いフィギュアやコインなどが例。2014年12月に東京駅開業50周年を迎え、JR東日本の記念スイカなど。

⑨カスタマイズ・ニッチ


完全オーダーメイドに基づく製品・サービスを提供する戦略。アメックスの通称ブラックカードが例。

⑩切替コスト・ニッチ


製品・サービスの規模が小さいだけでなく、当該市場に参入するための壁があったり、既存客が製品・サービスを切替えるコストが大きくなる市場をつくる戦略。クオリカプスのカプセルの製造業が例。


「大手が参入しにくい領域を攻めていくのが中小企業の勝ち残る道」と言われることもあるけど、具体的にどう攻めるかの10の戦略が記されてる。掛け合わせた戦略をとっていくのが現実的かも。

ソース元

社会問題×マーケティングが好き / ㍿小さな一歩(前澤ファンド出資先)で養育費の未払い問題にビジネスでトライ→㍿SHIRO創業。社会問題の発見→要因分析→ビジネス考案→実行に必要な資本整備→実行・改善のサイクルが最短で回り社会問題が解決されつづけるインフラを創る。