【アーセナル】PremierLeague/第29節/vsLeeds United(H)【ごとこの備忘録】
試合前展望
約2週間の代表ウィークが明け、アーセナルとしてはプレミアリーグ残り10試合のうち初戦に当たるリーズ戦(H)が開催される。
中断前の段階で冨安のシーズンアウトが確定し、離脱期間が不透明だったサリバは直前練習に不在。同時にエンケティアも参加が確認されていない。特にバックラインはホールディングを中心に控え組の活躍が必須といった状況で、不安要素を残したまま優勝争い最終盤を迎えることとなった。
ただ3月のプレミア最優秀監督/選手/セーブ賞をアルテタ、サカ、ラムズデールがそれぞれ受賞するなどポジティブ要素もある現在。チームとしての勢いは担保されている。
また先日我らがボス、アーセン・ヴェンゲル氏がファーガソンと共にプレミアリーグ初の監督として殿堂入りを果たしたばかり。アーセナルを誰よりも愛し確固たる価値観と勝者のメンタリティを醸成した御大の為にも、新たなる時代の門出としてリーグタイトルという結果を掴み取ってほしい。その為にもまずは絶対に勝ち取るべき試合である。
試合結果
スターティングメンバー
試合展開
サリバ不在のCBはホールディングが入ると共に、なんと2021年12月以来となるサカのベンチスタートとなった今節。残りの連戦を見越しての温存という措置なのかもしれない。代わりにトロサールとジェズスが共演を果たした。
対するリーズは混戦模様を呈しているボトムハーフに位置する現在。アダムスが怪我離脱したもののクーパーが帰ってきており、アーセナル同様ほぼフルメンバーのスターティングイレブンとなった。
試合はいきなり動きかける。まだ記憶に新しいボーンマス戦を彷彿とさせる、キックオフ直後のデザインされた強襲プランからアーセナルのゴールにリーズが迫ってきた。今回はかろうじて先制点献上の事態にはならなかったが、アーセナルが優勝を目指すうえで改めて気を引き締め直すイベントとしては十分なものだった。
その後は基本的にリーズが引いて守りそれを攻略するアーセナルといった今季何度も見てきた形に落ち着く。リーズはフォーメーション上は4-3-3の形だが守備時はIHが降り5-2-3という形になる。アーセナルの後方3バック化に対し同数を当て両WGの質的優位にサイドでダブルチェックを図る二段構えといった理由だろうか。現にこの戦法はそこそこ効果があり、試合開始10分が経過してもアーセナルはブロック攻略に光明を見いだせなかったというのが正直な感想だろう。
また芳しくなかった原因はトロサールの右WG起用にも要因があったように思う。ペップやアルテタは逆足WGを置くことを基本としているが今節はサカが体調不良でベンチスタート。代わりに入ったトロサールは両利きともいえるテクニシャンだが利き足は右。ボールを持った際少々窮屈そうに見え、特に大外から内側へ切り込む迫力とホワイトとの連携という両面はサカに見劣りしてしまう部分があった。ただ初の右WG起用でリーグPOTS級のサカと同じ結果を求めることの方が酷だし、徐々に慣れていくと思うので一切心配はしていないが。
こういったアーセナルに対し、ロストからロングカウンターを何度も成功させるリーズ。ラムズデールの好セーブに何度も救われ、シュート企図数や枠内シュート数といったスタッツ上は僅かにリーズに軍配が上がる。そういった前半の立ち上がりであった。
ただ先にゴールがもたらされたのはアーセナル側であった。
ウーデゴールからPKキッカーを譲り受けたジェズスが復活の狼煙を上げる先制点をマーク。その後徐々に勢いがついていったアーセナルは、シーズン前半戦のようなジャカの攻撃参加に前線3枚の流動的なポジショニングが冴え渡りゴールに迫るシーンが増加。リーズに対し明確に優位を保ったアーセナルが攻撃を続ける前半戦の締めくくりとなった。
ハーフタイムを挟み後半戦。アーセナルは立ち上がりから追加点を2本連続で奪うことに成功する。
先制され前へ出ざるを得なかったリーズのふわついた立ち上がりを見逃さなかったアーセナルが2得点を奪い取り、試合の大勢を決定づける3点のリードを確保する事に成功した。
余裕が生まれたアーセナルはその後試合を落ち着かせるポゼッションにゲームプランを傾けた。リーズを焦らせるゆったりとした保持の時間が増えると同時に、60分頃にジェズスとトーマスのお役御免に伴いサカとジョルジーニョが投入された。
だが少ない攻め筋からリーズが一矢報いることに成功する。
ジンチェンコのブロックにディフレクトするという悪運がありながらも、数年前の不調アーセナル時代のような空いたバイタルエリアでシュートを撃たせてしまった結果のゴール。ラムズデールのおかんむりも納得である。
ただやられたらやり返すアーセナル。3点のリードをもう一度確保しに行く攻勢からまたしても得点を奪う。
今度こそ試合を完全に殺し、ティアニー、スミスロウ、ヴィエイラの少し遅いのではないかという投入も挟みつつも順当に逃げ切り。代表ウィーク明けの試合を4発大勝で締めくくった。
ピックアップ選手
ガブリエル・ジェズス
文句なしのMOTM受賞。ワールドカップ期間からの長期離脱が明け、満を持して出場した今節で見事完全復活を果たしたエースストライカー。2得点という結果に加え、密集地帯での推進力とボールを受けて攻撃のリズムを作る能力は流石であった。
ベン・ホワイト
個人的には影のMOTMであると感じたホワイト。頭脳とフィジカル両面のリソースをバランスよく注いだような全体的な守備面での安定感に加え、右SBにも関わらずゴール前でのアイディアとゴール関与頻度の高さを持つホワイトはまたしてもゴールを決めることに成功。冨安下げをする訳では無いが、早く怪我から復帰しホワイトに勝る部分を見つけ精進して欲しいと言いたくなってしまう程にスタメンの座を確固たるものとしてしまうパフォーマンスであった。
レアンドロ・トロサール
試合序盤こそ慣れないポジションで苦戦していたが、入れ替わりからチャンスメイクするジェズスとマルティネッリ、献身的なサポートを行ってくれるホワイトとの波長が合うにつれて適用していったのは流石の一言である。職人ともいえるドリブルセンスとアシスト能力で今節もA1を記録。ジョルジーニョと合わせて、改めて今冬の移籍市場はとんでもない選手が来てくれたと感謝せずにいられない活躍であった。
全体雑感・次戦に向けて
エメリ監督時代以来となるリーグ戦7連勝を記録した今節。特にアーセナル前線メンバーの能力の高さと充実度合いを強く感じる試合内容で、エミレーツでのCSがまたしても達成されないという部分がありつつも優勝に向けて弾みをつける勝利となったことは間違いないだろう。
これであとはサリバがあとどれくらいで戻ってくるのかが心配な現在。ホールディングはパレス戦に続いて穴のないパフォーマンスを見せてくれたが、次節はリーグ38試合の中でもトップクラスに厳しいアンフィールドでのリバプール戦。今季のリバプールは近年の中でも奮わないとしてもそれを差し引いて難しい試合になることがアンフィールドという地では十分に考えられる。文字通り総力戦の様相を呈し、シティに勝ち点差を詰められないためにもなんとか勝ち点3ptを持って帰ることを強く望む。
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