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現状分析

 システムを導入するきっかけには主に2つあります。一つは、企業が自らその必要性を感じて行う場合です。もう一つは、外部の専門家が企業の状況を分析し、その結果を踏まえて導入を勧める場合です。大企業や中堅企業の場合、大抵は自分たちで必要性を感じて導入に踏み切ります。しかし、中小企業や特に小規模な企業では、IT化の必要性に自分たちで気づくのは難しいことが多いです。そんな時、外部の専門家による現状分析がきっかけで、IT化すべき点が多くあることが明らかになることがよくあります。

 受注は電話・FAXでうけて商品コードを調べて受注アプリに入力。在庫は決算実地棚卸で存在するものが在庫。電話受注一本の完全予約制の理髪店。事業成績が明らかになるのは決算の時だけ。伝票を書きすぎて腱鞘炎。などなど、外部の専門家がヒアリングをしてみると「IT導入したほうがいいですよね」ということはよくあります。しかし、当事者たちにとっては脈々と受け継がれてきた業務であり、何の疑いもない流れなのです。

 小規模な企業の場合、外部専門家による現状分析は、デジタルトランスフォーメーションにおける成功の鍵を握っています。次回は、この重要な現状分析を「生成AI」を活用することで、自分のノウハウにAIの能力をプラスして現状分析を実現する方法についてお伝えします。


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