拍手の箇所が平時の倍ある、鴛鴦(おしどり)歌合戦感想
かなりリズミカルに読めるタイトルにしてみましたがどうでしょうか、花組公演鴛鴦歌合戦を観た感想です。鴛鴦。おしどり。
大団円で観ていて気持ちの良い演目でした、まあ〜〜もう、
あんだけ大団円だとスカッとしますねとにかく。
夏のカンッカン照りのアッチい日にバリッバリに乾いたバスタオル取り込むときくらいカラッとしてますわ。
もう干した時の形がついちゃうやつよタオルに、∩の字になってるからタオルが。
あと全然関係ない上に唐突ですがトップハットとですね、
リストフェレンツの感想記事が下書きに残ってたんで併せてちょっとだけ載せてもいいすかね、
いやすみませんね突然、永久に下書きにあるのもアレなもんでね。
巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜の感想抜粋
「もう夜よ・・・」
「また夜か・・・」
TOPHATの感想抜粋
というわけで鴛鴦歌合戦の話に入っていきましょうかね。
野菜の切り方で言ったら乱切りぐらい荒いあらすじ
いやもう永久輝せあさん演じる峰沢丹波守様&聖乃あすかさん演じる秀千代様ご兄弟が
揃って丸出しオブ・ザ・アホでたまらないですね。
最近の演目のご兄弟ってこう、みんな賢かったじゃないすか。
雪組の鉄道作るために生まれたのかと思うほど必要十分兄弟だったドロイゼン家の皆さんや、星組のディミトリとギオルギ王、
あっでも宙組のゲオルギー大公さん家の脳内花畑みたいなご兄弟居ましたね。
あまりにも殿様がアホだから、
まともに政務に就いてもらえるようにしたいとね、なるわけです家臣サイドは。
見かねた殿の嫁が、30年くらい前から紛失してた死ぬほど大事な香合(それがあることで将軍に仕えてるぜという証になるレベルのもの)をニセで作らせ、
殿様に見せつけた上で、
これを持ってないアンタに殿様の資格はねえ!!とし、
ちゃんとしないなら弟(※しかし弟もアホである)に家を継がせます!!としようと画策するんすよ。
ま〜あ
しかし何が最高って、作らせた偽物の鴛鴦の香合
色からド派手に違いすぎる
最高でしたね、舞台演出上わかりやすいようにとあの色になってるのは承知の上なんすけど、にしても違うだろ。おかげで殿様の審美眼が節穴なことへの説得力がマシマシだぜ。
多分もう馬とポニーの見分けも微妙なレベルですよあの殿様。
あと面白かったのはガヤの人々の漏れ聞こえる会話。
星空美咲さんの演じるおとみちゃんに付き纏う男衆の会話ですね。
おとみちゃんはお金持ちで超絶チヤホヤされており、取り巻きに常時囲まれたお嬢さんなんすけど、
おとみちゃんのガヤの人々がお春さんに対して「意地悪〜い」とか言ってるの聞こえたり「なんか難しいこと言ってる」つってたり、とにかく良いんすよ。ガヤがちょうどいい。
最後の方で殿の母親が下手の花道から出てくるんですけど
一番面白かったのはそこで聞こえた「なんか偉い人きた!!」ですね。
おとみちゃん以外のことに興味なさすぎるだろ。
いつか偉い人に斬られるぞ、そんな生き方してたら。
しかしまあ最終的に超大団円、
これぞハッピー喜劇!!!という感じでさっぱりしてて最高でした。夏にぴったりの演目ですわな。
いや〜星風まどかさん演じるお春さんのいじらしさがたまらん。
宝塚ナイズドされたセリフ回しじゃなく、自然で普通の会話くらいの速度のセリフ回しがまた新鮮でですね。
それに対する礼三郎の応対がこれまた大人の余裕シャクシャクな感じで、いや〜〜いいっすね。
自分のこと大好きなのちゃんとわかってる反応、わっりい〜〜これだからモテてる奴は。
ちゃんと宝塚してるんすわこの辺で。
ヒュ〜〜〜〜〜〜ウ!イヤッホォオオウ!!!
と、イケてる猫見かけたトムとジェリーのトムくらいの反応しそうになります。周囲のお客様のご迷惑になるためやりませんが。
恋に歌に、大立ち回りに、兎角終始大騒ぎでパアッと明るく楽しい花組公演鴛鴦歌合戦、味が気になる麦こがし!!無慈悲に叩き割られる壺!!終始ハイテンションで楽しい演目でした!
で…肝心の歌合戦っていつやるんすか!?
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