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なんと1公演につき103ウェルカムが摂取できる月組公演の話。

こんなにウェルカまれることありますか?

ウェルカムって正直、一日普通に過ごしてたら全然摂取できないじゃないですか。
ロッ●リアのアルバイトでは一日に何回もサンキューを摂取したり搾取されたりしますけどね、ウェルカムはなかなかに難しい。

人からたくさんウェルカまれるためには、やはりこちらがまずウェルカむ必要があるというか。
普段生きてて言われたことあります?人にお呼ばれしても言われねえよな。「ウェルカム!」つって。言葉にしないもんね。
日本語でさえなかなかようこそって言わねえもん。どっちも言うのジャパリパークくらいじゃないすか?

ま〜身近なところで言うと、武士とかもそうですよね、
「ちょっと男子〜アンタが先に名乗り挙げなさいよ〜」みたいな雰囲気出すじゃないですか?すぐ。

しかし今回の月組公演はなんと、
こちらがウェルカむ必要なく、一回で一生分のウェルカムを摂取する事ができるんですね。
ウェルカムはどれだけ摂取しても問題ない素晴らしい人生の栄養なので、
出来るなら何度でもウェルカまれた方が良い。

何言ってんだこいつって感じかもしれません。
わかりやすくどれくらいウェルカムかと言うと
「まだ来客者0の地元の祭に来た1人目の客」ほどにウェルカムされます。

あれ?一歩間違えてあの世来ちゃったかな?
くらいの感じで始まりますから。最初とか。
残念ながらまだ見た事ないですが、あの世はそんな感じ(月組公演幕開きすぐの景色)だと思います。

前置きが長くなりましたが、そんなこんなで月組公演を観てきた感想を書いていきたいと思います。
本拠地宝塚での公演は終わってますが、これから東京で始まるんでね。
興味持たれた方は是非どうですかつって。

普段の宝塚歌劇は

一幕に芝居、二幕にショーの二本立て
一幕・二幕ともに一つの物語を上演する一本物の芝居

ってのがほとんどなんですが、
今回の月組公演のようにしゃべ化粧(白塗り)して、
和服に身を包む「日本物」ショーの場合は、
先にショーをやって、二幕で芝居をやるんですよね。
稀にある三本立の演目の時も最初は日本物のショーから始まります。

宝塚をよく観る人間からすると、
おいおい、ショー観たってのに!?
まだ芝居もやっちまうってぇのか!?
的な気分で
二度美味しいです。

ショーは監修に「坂東玉三郎さん」をお迎えしていることもあって、
終始画面が美しい、本当にあの世なのかな?って
二、三回思える世界に連れてってくれます。

あなたの夢は何ですか?みんなあなたに叶えましょう

そんな歌詞を歌われたら完全にあの世を疑いますよね。
あれ?現世終わった?みたいなね。
今夢叶いましたありがとうございますみたいな気持ちになったわな。

あと今回は、
宝塚歌劇団106期生の初舞台公演でもあり、
宝塚歌劇団で64年間過ごされてきた
宝塚歌劇団44期生の松本悠里さんの退団公演ですからね。

これからの未来に幸あれかし!!!!!と、
マジで全然関係ない人ながら勝手に祈りたくなる、
そんな新しいスターの卵たちのスタート
これまで宝塚歌劇を支えて来られた名手のゴール。
こんな美しい対比あってたまるか!(ありがてえ)ってくらいっすよね。

勝手に宝塚歌劇団の歴史に思い馳せてますもんね。正直。
悦に入り浸ってますわ。勝手に。

っていうか宝塚歌劇って64年も在籍できるの!?

って。そういう気持ちの人は是非生きる伝説とも言える
日本舞踊で名を馳せた松本先生を拝んで欲しいよな。

観終わった後もうね、「魂の洗濯」って思いましたね。

第二に思った事?「ウェルカム」ですよ。

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続いて二幕のお芝居の話なんすけど、もう一言で。楽しい。
宝塚って花・月・雪・星・宙の5つの組+専科つうのがあって、
5組それぞれに特色があるんすよ。

今回の月組は芝居の月組つって言われてまして。

その100年以上かけて磨き上げられてきた芝居の月組がね、
本気で取り組むコメディですよ。
そりゃまあ、楽しい事しか起きないですよね。

黙って立ってるだけでも綺麗な人たちが全力投球でコメディやってくる。
そのスタイルの素晴らしさをコメディに活かす。
誰にでも出来る物じゃないんですよ、ちゃんと演じる人が自分の身体で表現することを念頭に置いた動きをやったりするわけです。

なんつうか日常会話とかで生じる、切的な笑いとは違うタイプの、
練度が高い笑いが楽しめるんすよね。

偶然が生み出すのではなく必然的に生み出される笑いに是非、
飲み込まれて欲しいよな。

ちなみに宝塚歌劇の演目ではかなり人が死にがちですが、今回誰も劇中で死にません。(朗報)

何と今回男装の麗人の役をやっているトップスター!が、
登場しただけでド派手な効果音が鳴るし、道ゆく女の子は惚れるし、
通りがかっただけで周りの視線が釘付けになったり、
あまりの美しさに歌い出したりしますからね。
そういうミュージカルならではの表現も存分に楽しめると思います。

劇中で観られるレヴューがね、またこりゃ〜華々しいんすよ。
うおっ眩し!!!って感じですからね。

俺たちのマスクが燦然と輝いてるぜ!!って。

存分にハッピーな気持ちで帰れる華々しい舞台、
って書くと、続きでつい「是非観にいらしてください」って言いそうになるよな。
(宝塚スカイステージつう専門チャンネルを視聴したことある人にしかわからない流れ)


物理的にも息苦しい状況が続く毎日かとは思いますけどもね、
状況が許されるという方は、感染症対策もバッチリの宝塚歌劇。

11/20からなんと来年1/3までやってますから。
クリスマスシーズンも正月も、宝塚だけはウェルカムウェルカムしてくれる。

多分106年間の歴史の中でも最多のウェルカムを味わえる舞台を、
観に行かれてはいかがでしょうか〜。つって。

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これは美味いpizzaと月組トップスター珠城りょうさん。

そしてこれが公演の詳細。ウェルカム!ウェルカム!


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