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極私的タロット考(10)まわるまわるよ、時代はまわる(10番「運命の輪」)

10番目のカードは「運命の輪」です。そういえば、ここまでなんだかんだと主題にまつわるような人が描かれていましたが、このカードはメインが「運命の輪」です。車輪のようなものですね。

回転して、変化する、でも実は「繰り返し」

良いこともあれば、悪いこともやってくるし、それは常に同じというわけではなく、むしろ常に変化し続けるということでしょう。こういうのを「無常」といったりするのでしょうかね。

そんなことを考えると、西洋というよりも東洋の仏教あたりの思想と近いようなカードかもしれません。

面白いのは、物事が変化していくのに、輪っかをモチーフにしているので、その変化は新しいことではなく、常に一定の繰り返しであるように捉えられるところでしょうか。

「歴史は繰り返す」・・・という言葉はどうも大昔から頻繁に名言として残されてきたようです。新しいことが起きているように見えても、歴史の流れを追っていけば同じような事象が表面的な装いを変えて周期的に起こっているだけなのかもしれません。

変わるような、変わらないような・・・

このカードを見たときに問いかけとしては、

今、変化を求めているのか?変化を求めていないのか?

もしかして、変化の中で立ち尽くしていたりする?

なんだか、無常を感じて虚しくなってたりする?

そんなことを問いかけてみたら、面白いかもしれません。


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