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古いロードバイクのレストア日記 後編

とりあえず形になってきた中古ロードPREC。
次はチェーンを張ります。主機の購入時に付いていたチェーンが余っていましたのでこれをつけようと思ってました。チェーンリングとスプロケ、ディレーラーの組み合わせも購入時と同じですから、フレームサイズさえ大きく変わらなければ大丈夫なはず。で、回してみたら丁度良い感じ。接続はミッシングリンクにしたかったので、これも余ってた奴で繋ぎました。
で、チェーンが付いたのでクランク回しながら動きを見てたら、どうもフロントのチェーンリングも、リアのスプロケも、うねうね動いてる様に見えます。

うねうねしてます

フロントは安物の(多分)BBだし仕方ないかと諦めが付いたんですが、リアは腐っても105グレードのホイールですから、そんなにひどいハブが付いているとも思えません。そこでネットを調べると、「フリーボディの付け方でウネリ具合が変わる」という都市伝説?が見つかりました。
早速、後輪外し、スプロケ外し、フリーボディ外し、爪?ひとつ分ずらしてフリー取り付け、スプロケ取り付け、フレームに取り付け、回してみてうねりチェック、を繰り返すこと十数回。結果は何も変わらん!! かなり時間がかかったのに… 結局都市伝説は都市伝説だったようです。(あくまで個人の感想です)もっと高いホイール買えって言う神さまからの啓示と言う事にして諦めることにします。
続いて各種ワイヤー張りです。PRECは全て外装だったのですが、張り直してからあまり時間が経ってない様で、状態は悪くありませんでした。丁寧に古いSTIからワイヤーを抜いて取っておいたので、これを張り直します。
ところが、実際に張り直して見ると、全部微妙に長さが足りない!おそらくSTIの構造、ディレーラーの構造が異なる事が原因だと思われますが。こちらも仕方がないので交換します。また、一部アウターシースも必要だったのでこれも交換です。

何故かシフトワイヤーは家にあったので、ブレーキワイヤーとアウターシースだけ購入。(この時あるものを買い忘れ、残念なことになりました。)
ワイヤー類はSTIレバーから通して行くのですが、差し込む場所は型番によって結構違います。コンポメーカーのHPからマニュアル落として、それを見ながら作業するのが必須です。もとのワイヤーの張り具合を参考にしながらハンドル周りの長さを決めてアウターシースを切り、ワイヤーを通して行きます。
こうして四本のワイヤーを張った後、ブレーキやディレーラーに仮固定しときます。この段階ではまだ切らない方が良いと思います。今後のテンション調整のときに引っ張りやすいから。
ブレーキの調整、ディレーラーの調整をやってから、ワイヤーを「専用工具で」切ってワイヤリング終了です。間違っても刃こぼれしたニッパーとか、ペンチの根本とか使ってはいけません。ワイヤーが弾けてえらい事になります。この辺りは暇な時にもうちょっと検証して見たいです。
ここまでやってから、というかフロントディレーラーの調整中にデカいミスに気づいてしまいました。途中にアジャスターをつけ忘れたまま組んでしまったんです。アジャスターが無いと調整がシビアになるのですが、それ以上にワイヤーの張り直しが面倒なので、、、そのまま行く事にしました。調整大変でしたが、無理矢理合わせられました。

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アジャスターがついてない。

そしてリアディレーラー。調整すれどもすれどもしっくり来ない。何でだろうとしばらく頭抱えてましたが、これ、ディレーラーハンガーが曲がってる?確信は無いんですけど、外して確かめるにはチェーン外したり面倒だったので、とりあえず曲がってる前提で代わりのハンガーを発注しました。届くまで紆余曲折があったのですが、まあ無事届いたので、改めてバラし、ハンガーも外して見たら、やっぱり曲がってました。

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どうも内側に曲がっているように見える?

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やっぱり曲がってる

新品のハンガーを取り付け、組み直して調整し直したら、気持ち良く変速できるようになりました。ひとつ勉強になりました。
次に懸案のフロントホイールに取り掛かります。PRECを前オーナーから引き取りに行ったとき、スポークが一本折れていて、フレがひどかったため、フロントブレーキにリムが当たってしまいタイヤが回らない状態でした。でも持ってみると結構軽くて他の所の痛みもそれほどではなかったので、修理して見る事にしました。
早速いつもお世話になっている近所の自転車屋さんにホイールを持ち込んで見てもらい、スポークの取り寄せをお願いしました。
納品を待つ間、フレ取り台を物色していたのですが、コスパが悪すぎて残念ながら購入は諦めました。自転車ひっくり返してブレーキシュー基準でなんとかすることにします。
二週間くらいかかったでしょうか。納品の連絡を受けて引き取りにいき、別の店で汎用のニップル回しを買って準備完了!
あれ?そういえば、ニップル付け外しするのにリムテープ剥がさなきゃならないの?と思ってネット漁ったら、ありました。このページではスポークの先端を切って使っていましたが、更に簡易化してクリップ、テグス、磁石でチャレンジ。無事交換することができました。

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自作工具

そしてお待ちかねのフレ取りタイム。少し前にショップの元店員さんにやり方教えてもらっていたので悩むことはありませんでしたし、結局折れてた箇所とその左右の微調整で決まってくれたので、あっけなく終わりました。弄りすぎて収拾が付かなくなるところまで想像してたのに残念でした。w

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交換したスポークに印付けてから。

フレ取り台がなくてもこれくらいならいけますね

最後にまたがってみて、STIの位置やサドル位置を調整し完成!ちなみにバーテープは買ったは良いものの、あまりにも恥ずかしくて主機には使えなかったやつです。(防犯登録しに行った時は恥ずかしかった)本体込みで総額13000円強で入手できたことになります。外に乗り出すにはフロントフォークとヘッドパーツの交換が必須なので、あと5000円位はかかっちゃいますが、室内だけなら問題無しです。
これで念願の室内トレーニング専用機ができました。タイヤもお古を履かせたので消耗を気にすることなく回す事ができます。完璧です。
うーむ、でも固定ローラーと三本ローラーそれぞれに専用機があった方が良いんじゃない?とか思い始めてます。人間の欲望は果てしないですね。

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トレーニング部屋

ちなみに、この後ペダルをフラットからSPD-SLに付け替えました。

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