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古いロードバイクのレストア日記 中編

バラバラになったフレーム、ものすごく汚いです・・とりあえずこちらの記事にある通り、多少の塗装へのダメージに目をつむり、ガシガシと磨きます。普段はウェットの洗車を極力避けるのですが、今回ばかりはそうも言ってられませんし、完全分解してしまったので駆動系へのダメージを気にしなくていいので思い切って洗いました。
汚れを落としてみて気づいたのが、元の塗装面の荒れ。凸凹。主機であるCAAD12ではありえない荒れた塗装面がそこかしこにありました。もともと「自転車のあさひ」のプライベートブランドとして格安で売られていた車種ですから仕方ないとはいえ、新車で入手した人はがっかりしただろうな・・・と。私は全然気にしませんけども。

ここから組み立てに入ります。プラモデルみたいでちょっとワクワクします。
まずはBB(ボトムブラケット。ペダルの回転軸の部分)周りから組み始めます。全体の状態から考えて、固着を疑ってたんですが、意外にもあっさり外すことができたBB。ただその姿はさながら地中に埋まっていた水道管の様でした。
BBはスクエアテーパータイプ。スピンドル一体型のやつです。主機はBB30Aなので、少なくともクランクは流用できなさそうです。ま、分解前から分かってましたけど。

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チェーンリング交換済みのクランクセット、BBの様子

Amazonで同型番のをポチって、、とも思ったのですが、どうせ買うならホローテックII対応のやつがいいなあ、あ、でもそうすると対応するクランクセットも買うことになるのか、とか悩み始めたのでここは鉄の意思でもと付いてたBBをなるべく綺麗にして、そのまま戻す事にしました。
クランクも元のものをそのまま使いますが、今回最終的には10s(リア10段切り替え)で組みたいので、チェーンリングは手元にあった10s用のFSA 52/36Tのセミコンパクトにリプレイスします。幸い5アームの汎用規格だったので簡単に出来ました。PRECのチェーンリングは相当汚かったので交換できて幸いでした。
ペダルはズタボロでしたので、CAAD12購入時におまけで付けてもらった新品のフラットペダルにとりあえず交換します。邪魔になるので付けるのは最後ですけど。
次にフロントフォーク周辺をやります。レストアベースを探しているとき、フレームとフォークが無事ならどんなのでもいいやと思ってたのですが、、、残念ながらフォークはかなり傷んでました。
引き取りのとき、若干ゴリ感があるなとは感じましたが、開けてみるとかなりのダメージでした。ヘッドパーツの下側ベアリングが一個無くなってたり、ベアリングリテーナーがひん曲がっていたり、フォークとコラムの継ぎ目に亀裂が走り、挙げ句の果てにコラムがすっぽ抜けるという。

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クラウンレースは辛うじて無事みたいですが・・・

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抜けました。涙

お金さえかければ、フォークとヘッドパーツの買い替えで良いんですが、今回は室内トレーニング用と割り切り、可能な限りメンテナンスして、もとのパーツのまま組み直す事にしました。

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リテーナーとベアリング。ひどい有様。

外せるベアリングは全て外し、ヘッドパーツは念入りに洗浄。デュラグリスを使って組み直します。コラム接合部のひび割れはどうしようもありませんが、家にあった金属用のエポキシ系接着剤でコラムを固定する事で最低限の強度を確保しました。これに加えてフロントブレーキの固定ネジが位置決めと抜け防止になります。が、このままでは流石に怖くて外は走れません。
また接着時にコラムの垂直出しが厳密に出来てないと思うので、ガタやゴリ感は残るでしょう。悔しいですが、割り切ります。このトラブルでかえってヘッドパーツの構成、フォークの構造が良く理解できたので結果的には良かったと思ってます。

ステム、ハンドルバーはCAAD12からキャノンデール C4グレードを。フロント、リアブレーキ、STIレバーもCAAD12からTiagra4700を移植しました。

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ディレーラーもTiagraを移植する予定だったのですが、ここで問題が。PRECのフロントディレーラーがバンドタイプの固定方式でした。CAAD12は直付け方式だったので、このままでは固定出来ません。
バンドタイプのアダプターを買うか、別途バンドタイプのディレーラーを買うかの二択だったのですが、これ以上パーツを増やすのも意味ないのでアダプターで乗り切る事にしました。本体以外で初めての出費です。

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シートポストは27.2mmのタイプで標準的なものだったのですが、CAAD12が標準より細い25.4mmだったので残念ながら流用ができず、元のものを洗浄して再利用することにしました。
リアホイールはSHIMANO RS100。ローラートレーニング用に以前買っていたもの。スプロケットはTiagraグレードの12-28tの10sを組みました。
写真のフロントホイールは、主機のものなので仮ですが、これでとりあえず外観は遠目には自転車になりました。

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つぎはチェーン張り、ワイヤリング、フロントホイールの修理などです。

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