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私とHSP

知らない街並み

駅名は知ってても降りることがなかったその地は
私にとって新しい発見ばかりだ
何も予定がなければ時間なんて許される限り気にせず
ビルの窓を眺めながら新たな発見と感動を覚えながら
とぼとぼと歩くだろう

けれどもその知らない地に予定もなしに降り立つことはない
なんだったら家で好きなユーチューバーの配信を見ていることだろう

社会経験はあっても普段スーツを着ることがない私は
いかにも社会人成り立ての姿をしていた

企業説明会に遅刻はしたくない
遅延があったらどうしよう
GoogleMapで見ても信号待ちに当たることも考えたら
マップを確認するために足を止める時間も考えたら
説明会開始30分前にはその駅に着かないと
この日は35分前に着いた

慣れない予定に前倒しで行動する私は
いつも知らない街並みをふらつきたいのにあまり遠くまでは行けないので
近場でコーヒーを飲んだり本屋に立ち寄る
この日は近所にBookoffがあったので立ち寄った

自分の気になるジャンルを回りスマホで逐一時間を見る
集中して読むことなんて出来ないので冒頭を軽く目で流したら
パラパラとページを捲りあった場所に戻す
今人気の本は何だろう
スタッフおススメ棚にはシンプルな絵に大きな字でHSPの文字があった
HSPって何
疑問に思い手に取った

これが私とHSPの出会い

Highly Senstive Person(ハイリ―・センシティブ・パーソン)
略してHSP
意味は「とても敏感な人」
これは人の気質であり病気ではない

何か行動する時、私は石橋を叩きまくって渡る
何らかの刺激に対して、私は過剰に反応する
隣の部屋から聞こえる怒鳴り声に私は恐怖を感じ
些細なことで私は涙を流す
電子音が聞こえる、画面の明るさが目に響く
微かなにおいに時には不快を感じる

もっと知りたい
私はこの本に自分の苦しさを共感して欲しいあまり購入した

今まで何の解決方法も分からないまま生きにくい世の中に
時には苦しすぎて泣いてた夜
今でも物事に過剰に反応して苦しむ日々はある
それでも出会ったHSPの単語にほんのちょっぴり楽になった自分がいる

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