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小豆を炊く休日

河瀨直美監督の『あん』を観て、小豆を愛でるにも近く、小豆と会話するかのような小豆を炊くと言う行為に興味を持ったのがきっかけ。

一年に一回炊くか炊かないか位の頻度で、その行為がもたらす心の静謐さと、あんこになった小豆がもたらす幸福さを楽しんでいる。

そう、あんこは人を幸せにする。

久々に用事もなく、子供もいない休日に何をするかと思案していたところ、天啓のごとくあるではないですか、大納言小豆が。それも半年の期限切れ。

今日炊かずにいつ炊くのか。ずっと放ったらかしにしていてごめんなさい、大納言小豆さん、美味しく炊いてあげるからね。

小豆を炊く材料はいたってシンプル。小豆、水、砂糖
、塩。あとは、丁寧に、手際よく、じっくり、小豆と向き合う姿勢のみ。

小豆が踊る様を愛で、澄んだ甘さを想像してあくを取り除く。ことことことことことことことこと。約2時間半で、マルーンカラーのお姫様が現れる。

砂糖を入れて、ことことことことと

たい焼き、どら焼き、回転焼き、大福、おはぎにぜんざい。今時な、あんバタートーストも捨てがたい。何にして食べる?



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