カメラ機材と価値観の変遷をまとめたよ! Canon→SONY→Nikon
カメラ選びってすごい難しくないですか?友達にもおすすめカメラをよく聞かれるけど、自分目線で答えちゃうと友人にとってはオーバースペックのカメラになったり...。つまるところ、目的によってベストなカメラは変わると思うんだよね。登山が目的なのか、それとも日常のスナップなのかなどなど。
別記事で登山が目的で自分が選んできた機材について紹介した記事を書いてますので、同じ用途の人はぜひ見て欲しいです。
カメラ選びの難しさと目的による選び方
カメラ選びの難しさは判断基準、価値観がわかりにくいことが原因です。メーカーのHPで製品説明を見ても性能しかわからないし、横に並べてメーカー、機種ごとの比較ができないのは大きな原因ですよね。レンズ選びになるとより何が良いかわかりにくく、価格が高い=性能が良いとしか判断が難しい。あとは明るいレンズかどうかしか判断材料はない。
カメラ選びには判断材料を知ること、自分の用途や価値観を知ること、メーカーごとの特徴を知ること、レンズのラインナップを知ること。これが選ぶ基準となっていきます。
カメラ選びの判断基準
価格
耐久性
性能
レンズのラインナップ
写真の連写速度
センサーサイズ
手ぶれ補正機能
性能や機能は様々あり、あまりに判断材料が大きく選ぶのは難しいです。なので色んな人の使用してきたカメラの考えを聞くのは参考になると思います。今回は自分が買うときに知りたかった...というのことをまとめました。
キャノン、ソニー、ニコンと渡り歩いて見えた価値観
最初はフルサイズのキャノン6Dからスタート。フルサイズなだけで、特段なにか優れているわけではなかったが、フルサイズのエントリー機種として魅力的な価格でした。今のラインナップではR6ですね。
最初の選択では、価格が最も重要視されていました。次点でセンサーサイズの大きさ。最後にレンズのラインナップ。
大学では新聞をつくるサークルに入っていて、EF70-200mm F2.8L IS II USM、 このレンズを使用していて描写には惚れ惚れするものがありました。もう何でもこれで撮ってしまおうとするほど。笑
お気に入りのレンズはメーカーを決める決定的なものになりました。
キャノンを選んでときの価値観
フルサイズで安いことが大事
ある程度は軽量であること
お気に入りのレンズがある
有名な写真家が使っている(カメラ雑誌ではキャノンが強いイメージだった)
その後、ソニーがミラーレスカメラとしてα7RIIを発売したときに衝撃を受けました。裏面照射型センサーのおかげで暗部のノイズが少なく、その上高画素、軽量、コンパクトと圧倒的な性能でした。何よりお気に入りレンズとなったツアイスのレンズの存在は大きかったですね。
今まで逆光時のフレアやコントラストの低下はキャノンのレンズではすごかった。それが普通のことでした。ソニーは逆光時でもフレアは0、センサーのおかげで逆光で暗くなった背景を持ち上げることができるので見たことがない写真が撮影できるようになりました。
ソニーに移行したことに変わった価値観
風景写真で逆光でも撮影できるカメラとレンズが重要視されるようになった
軽量性、特に登山では荷物が軽いほうが良い。キャノンの望遠レンズは2kg程度だったが、ソニーのミラーレス一眼のレンズでは1kg程度と圧倒的に軽かった。
高画素機であること。高画素だとトリミングのときの耐久性能が高い。プロになれば一発で決められても、素人はあとのトリミングすることが多いためです。山では望遠が足りないので、トリミングして大きく切り取ることができるのは大きなメリットでした。
その後、ソニーのカメラを辞めて今現在使用しているニコンZ8に。これは山でカメラを雨で濡らしてしまったためです。霧のような雨だったので、そのままでも問題ないだろうと考えていたが、異変は5分後には起きていました。カメラが起動しなくなったのです。
ソニーのカメラは防塵・防滴に配慮した設計という記載をしており、防水ではないことをずっと書いています。小型化に注力しすぎたことで、防水性能はトレードオフになったのでしょう。山では正直2回はカメラは壊れており、レンズも3回は修理しています。もう耐久性能が低くて山には向いていないのかなと考えるようになりました。
そんなときにZ8がニコンから発表されました。これは運命だと思いました。ニコンは防水性能には定評があり、グリップもしっかりしていてしっくり来る。同じく高画素機、動画性能はピカ一、ソニーのお気に入りレンズもアダプターを使えば使える。最高やないか。
ニコンに移行して更に変わった価値観
耐久性能が高いこと
ソニーEマウントのお気に入りレンズが使えること
動画性能が高いこと(RAWでの撮影)
アップデートにより機能の拡張がされていること
バッテリーの持ちがいいこと
ソニーで不満と認識していなかったが、ニコンに移行してからはもう戻ることはなさそうと思えるほど、ソニーで不満が募っていきました。
例えばカスタム・グリッドラインに対応するカスタムだけで25,300円(税込)をSONYだと求められます。Nikonなら無償アップデートの一部として対応するでしょう。
無償アップデートなんてバグの修正くらいしかソニーはないが、ニコンは違います。新しい製品に買い替えするレベルで機能が向上する。しかも定期的に。これには驚きを隠せませんでした。これは決定的な企業の姿勢の違いです。SONYの姿勢が変わることは今後期待できません。
スペックより重視すべきこと
スペックだけでカメラを選ぶというのも一つの手ではあるが、カメラを使っていて思うことは、スペックだけで選ぶと自分の価値観と必ずしも合致するわけではないので、自分の価値観を知ることが大事ということです。
自分の価値観を知ることは、情報をひたすら調べるか、使っていくうちに気が付くかということになります。ここが難しいところですが、肝となる大事なところだと考えています。
私からの提案
期待通りの撮影ができる機材であること
鳥を撮影したいのか、人を撮影したいのか、風景を撮影したいのか。目的によって必要となるカメラは全く異なります。どのカメラでもそこそこのものは撮れるでしょうが、メーカーが被写体ごとの目的を意識して開発したカメラは使いやすいです。
その目的のためにスペックは必要なものを吟味します。人や動物を撮りたいならAFや連写性能を重視し、目にピントを合わせられると使いやすい。風景写真を撮るならAFは何でも良く、マニュアルフォーカスの操作がし易いかどうか、EVFの性能重視になります。スペックにこだわりすぎると価格が高くなるし、数年したら陳腐に感じるのでそこそこのものを選べばいいと思います。
カメラは消耗品、レンズは一生物
使いたいレンズから逆算してカメラを考えるのはありだと思います。カメラは目まぐるしく進化しますが、レンズはそうは変わりません。古いレンズには新しいレンズにはない味があります。いまのカメラは味よりも解像度やAF性能、明るさ重視の傾向にあります。色んな人の写真を見て、気に入った人が使っているカメラやレンズを参考にしたら良いと思います。
レンズ沼にはまってしまうと、それはそれで機材にばかり目が向いて、肝心の撮影体験を疎かになってしまう可能性があるから注意が必要です。あくまで道具という意識を持たないと機材マニアになってしまいます。
撮影体験も結構大事
どれだけカメラやレンズの性能が良くても、道具として気に入っているか、使いやすいか、使い続けられるかが問題となります。大きすぎたり、重すぎると億劫になって使わなくなることが多いです。フラグシップモデルは総じて大きく重いので、使わなくなってしまう可能性もあります。
いまならPanasonicのLUMIXが熱いと思います。LUTという自分のカラーを取り入れて撮影できるプリセットを使えるのは貴重です。気軽に自分のカラーを楽しめるというのは大きいですね。
素材を撮るという意識
撮影できるのはあくまで素材なんだと認識することが大事だと考えています。結局はどれだけ素晴らしいカメラやレンズを使っても点数的には50点が上限です。
その後のPCでの補正編集作業50点を加算しないと100点は難しい。これはカメラの限界とも言えます。
LUMIXのLUTを活用すれば70点くらいは最初から狙えるかもしれないと考えており、楽しく気軽に続けられるという点で、これから買う人にはおすすめしたいです。
私は登山での使用がメインであるので耐久性を一番重要視していたためNikonを選びましたが、そうでなければPanasonicのLUMIXを選んでいたかもしれません。Lマウントは様々なレンズがあり、Nikonやキャノン、ソニーとは異なるユニークなレンズがあります。それを使えるのは魅力的ですね。
YouTubeチャンネルの紹介
YouTubeで山の映像を公開しています。
カメラ機材が重すぎて実際は必死なのに、撮影のときは澄ました顔をしながら登山しています(笑)
頑張って撮影しているので、応援よろしくお願いします!