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自己紹介③ はっせー


ご挨拶

 初めまして。スタッフのはっせーです。
 このたび、「グリーフサポートネットワーク:みらさぽ」の事務局(講座担当)をさせていただくこととなりました。どうぞよろしくお願いいたします。

みらさぽとの出会い

 「グリーフサポートネットワーク:みらさぽ」と出会いの前に、代表の宗方先生(以降宗さん)との出会いがありました。キャリアコンサルタントの勉強していた当時、マーク・L・サビカス博士の「ナラティブアプローチ」を知り、なんて面白いんだろう!と感銘を受け、テキストのこの部分を書いた方を調べたところ、それが宗さんでした。
 その後、いろいろな関わりを経て、宗さんの指導をうけるために大学院に入学。大学院でナラティブアプローチをばりばり勉強するぞ!と思っていたのですが、大学院で初めて出会ったマインドフルネスの方が面白くなってしまい、最終的にマインドフルネスで修論を書きました。(マインドフルネスについてはまた別で投稿します!)その後も場所をかえて、宗さんから、キャリア、ナラティブ、マインドフルネスを学び、さらにグリーフについても学んでいる最中です。
 大学院以降も宗さんから学ぶ機会が多く、宗さんの活動のお手伝いを一緒にさせていただいているご縁から、この度みらさぽのスタッフの一員となりました。

わたしのグリーフストーリー

 私が、23歳の時に父を、26歳の時に母を亡くしました。すでに四半世紀前のことなのですが、当時はまだグリーフケアというものもなかったので、自分の気持ちをあいまいに、無理矢理押し込めながら長年過ごしてきました。
 そんな中、宗さんと出会い、宗さんのグリーフ経験を聞いたり、自分の経験を話したり、そのほかの方のグリーフ経験を聞く機会が増えていき、当時の自分はどうだったのか、どう感じていたのか、何が起こっていたのか、というのを改めて考えるようになりました。
 20代を喪失の中で過ごした私。当時は、家族の形の変化についていけず、両親が揃っていないことにものすごく引け目を感じ、友人知人との会話の中で親の話が出るだけでも落ち込む日々でした。また周りの20代を見ると、流行りのドラマや、ファッションやメイクの話題でキラキラしているように見えて、そのギャップにも落ち込み、20代で「死」について考えている人が回りにおらず孤独感を抱えていました。そんな気持ちをずっと自分の中に持ち、揺らぐ気持ちに折り合いをつけながら生きてきたような気がします。

グリーフサポートスペシャリスト養成講座

 20代の時から「生きるとは」「死とは」と、ずっと考えて過ごしていく中で、世の中に「グリーフ」という言葉があり、近年日本でも「グリーフケア」というものが存在していることを知りました。本を読んで勉強して、ある程度気持ちの整理がついたり、納得したりすることはできたのですが、本格的に理解するのはいたらず、グリーフの勉強をちゃんとしたいと考えて宗さんに相談したところ、1期生として学ぶ機会をいただきました。
 講座では、グリーフというのは学際的で、心理学だけでなく、その時の社会、文化的背景によってもいろんな見方ができることを知り、グリーフをマクロで捉えることができました(PARTⅠ)。また、PARTⅡでは、その中の理論や手法をミクロで学ぶことができました。毎回レポートを書くのは大変でしたが、自分の経験とあてはめて理解することができ、回が進むにつれて、自分の気持ちが整理されていきました。
 当時自分の起きていた感情や行動は、別におかしいことではなかった。喪失の中での当たり前のことだった、とわかった時には安心しました。また、レポートを書きながら喪失の中にある時に、周りの人から言われて嫌だったことや、逆にして欲しかったことなども思い出し、またそれが論文等で実証されていることを知りました。
 誰でも経験するであろうグリーフ(喪失)について、もっと広く正しく多くの方に知ってもらいたいと思います。喪失について考えるのは、辛い面もありますが、それでも知識を得ることは向き合う力をもらえます。今後は、この講座のお手伝いをしながら、私も一緒に進んでいきたいと思っています。

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